詳細は他のサイトを見ていただいた方が手っ取り早いですが、アマチュア無線には免許が必要です。 まず「無線従事者免許証(従免)」を取得し、従免をもとに「無線局免許状(局免)」を取得したら、電波を出し交信することができます。 両方の免許を取得すると、14000円程度かかります。
従免は4つのクラスからなり(第1級アマチュア無線技士(1アマ)〜第4級アマチュア無線技士(4アマ))、上級資格を取るほど出力や出られる周波数帯の制限が減ります。 一番下の4アマから始める人も多いのですが、あえて「いきなり3アマを取得」してアマチュア無線という趣味を始めることをお勧めします。 資格試験の勉強は市販の問題集でもできますし、ネットに過去問や解説も読めますので、それで勉強してもよいでしょう。
資格試験の難易度は4アマと3アマであまり変わりません。しかし、相手に自分の発した電波を届かせて交信を成立させるためには、ある程度の信号の強さが必要です。 短波で長距離の通信を行おうとする場合、4アマの出力は最大10Wであり、出られる周波数の制限も多いです。特に、効率が多少悪いアンテナを使っていても、あるいは電離層の状態の良しあしに左右されても、年中電波を相手に送り込める最低ラインが50Wだと思います。
とても情けないことに、4アマで50W以上を出している「違法局」が少なからず存在します。彼らは交信中に設備の説明をごまかしたり、無線機の型番を偽ったりすることになります。
違法と認識しつつ、後ろ暗い気持ちで始める趣味など、長続きしないものです。
機器の購入ガイドは別項に書きます。 中古の無線機1台とその周辺機器を入手し、「保証認定制度」を利用してその無線機を登録する形で、無線局免許を得ます。短波で、3アマで出られるめいっぱいの周波数帯・空中線電力の免許をもらいましょう。
保証認定とは、有り体に言うと旧型の無線機を免許に加える作業を、無線局免許を与える総務省とつながりがある団体に手数料を支払うことによって簡略化する制度です。ここ十数年で発売された無線機は保証認定を通じた登録は不要なのですが、型の古い(安く買える)無線機を使おうとすると支払うことになります。トータルコストを下げる意味で、保証認定を使いましょう。
TSSとJARDという2団体が保証認定制度を提供していますが、一長一短です。複数台を同時に申請したい場合はTSS(何台でも4800円)、1台だけの場合はJARD(1台で4100円+台数ごとに追加費用)の方が低コストですので、ここではJARDを利用しましょう。
開局手数料は総務省管轄の総合通信局に支払います。50Wの出力で開局したい場合、書面申請では4300円、電子申請だと2900円です。もちろん電子申請を選びましょう。