アンテナとケーブルの購入


アンテナをどうするか?

アマチュア無線関連の本には古来より、「アンテナの基本は半波長ダイポールアンテナ」と書かれていますし、概ね正しいと思います。 1/2波長の長さの導体(エレメント)のちょうど真ん中から給電するアンテナで、再現性良好。効率がよく、作ってみると学ぶこと多数です。

ご尤もなのですが、これをしっかり作ろうとすると、けっこうコストのかかるものとなりますし、真ん中で給電すると給電線(同軸ケーブル)の自重でぶら下がるので、中心部で支持するためのマストが必要になるなど、電線の取り回しもなかなか厄介です。安価では済みません。

代わりに、EFHW(End-Fed Half Wave)アンテナというのがあります。

同じように1/2波長の長さのワイヤーをつなぐアンテナなのですが、英語名の通り、端部から給電します。なのでワイヤーが1本で済み、給電線の重さのケアも不要になります。その代わり自作が必要です。

EFHW給電部+ワイヤーエレメント 購入費用:約5千円。

  • ワイヤーエレメントはIV線・PEW線など何でもよいのですが、耐圧と軽さ、機械強度を考慮して、銅線が1mmぐらいの太さがベターです。7MHzだと21m+αの電線が必要です。
  • EFHW給電部は、フェライトコアに電線を巻き付けて作り、樹脂ケースに収める必要があります。パーツを集めて自作にチャレンジしましょう。材料・作り方は多くのサイトで解説されてるのでそちらを参照ください。常設するならば防水ケースにしっかり組みこむとよいのですが、ゲリラ的に設置するなら100円ショップのタッパとか出も十分です。大体3千円ぐらいかかります。

給電線も必要です。

室内の無線機を置く場所から、屋外のアンテナの給電部までをつなぐケーブル(給電線)として、同軸ケーブルが必要です。

アマチュア無線では一般的にインピーダンス50オームの同軸ケーブルが使われます。

同軸ケーブル+コネクタ 購入費用:約2千円。

  • その最も基本的なケーブルが5D2Vです。室内から割と近いところにアンテナがあることを想定してしますが、5D2Vを10mとしましょう。1m150円ぐらいです。
  • 同軸ケーブル用のコネクタとして5D用M型コネクタを2個購入します。1個150円ぐらいです。

ご参考:同軸ケーブルとアンテナは消耗品です。

  • 同軸ケーブルは防水処理していても、屋外で5年も使えば導線は腐食するなど劣化を避けられません。減衰や不要輻射の原因になりますので、新品か未使用品を入手することをおすすめします。
    • 中古品をオークションなどで見かけますが、使い終えた消耗品を出品してると思った方が良いでしょう。
  • アンテナやアンテナ関連パーツの中古を買うのはリスキーです。アンテナ部品を取れればラッキーぐらいな気持ちで、バクチを打つことになります。
  • 個人取引でアンテナを買うと、特に長物の送料がバカになりません。送料も考慮したコストで買うかどうか考えましょう。