【回答】
日本軍はノモンハンでまさにそれをやって,そしてソ連軍に撃ち負けたわけですが….
言うまでも無く弾薬は爆発物ですから,慎重な作業が要求されるわけです.
また,防爆設備や弾薬保管用の特殊な倉庫など一般の工場とは,まるで違う設備が必要です.
ですので,簡単に民間の工場を転用して生産量を上げるわけにはいかないのです.
また,実際問題として戦時の弾薬使用量は膨大です.
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2687/siryo/siryo04.html
によると
1会戦(3〜4ヶ月分)の弾薬使用基準は一門あたり
*37mm対戦車砲 900発
*野(山)砲 2000発
となっています.
「後方の部隊のをちょっと削って」補える量でない事は,分かると思います.
造るのが追い付かないくらいに弾薬を消費するんです,近代戦は.
日本軍に限らずどこでも,弾薬の消費量は開戦前の見積もりを遙かに上回りました.
でも日本の工業力では哀しいかな,予定を大幅に超える大増産は出来ませんでした.
それと日本の場合は,最前線まで弾薬を運ぶ輸送手段がネックでした.
(たいていどこでもそうだけどね)
輸送船とかばかすか撃沈されて,最前線まで弾薬が届きませんでした.