【回答】
同一とは言えない.
匈奴は何系かよくわからず,鮮卑はモンゴル系の民族らしいけど,後の時代の蒙古との直接の繋がりはない.
南匈奴と鮮卑は,五胡十六国時代に中国北部に入り込んで,そのまま居座り,南北朝時代にそのまま漢民族文化を吸収し,隋,唐の頃までにはほぼ漢民族に同化して,民族集団としては消滅してしまった.
鮮卑族は,いくつもの部族に分かれていて,一番古い時代(後漢)からいるのは慕容部.
鮮卑山に慕容部が引き篭もっていたので,鮮卑の名がついた.
慕容部の文化は,満洲やナナイなどツーングース的なものもあれば,政治制度に,蒙古や契丹のようなモンゴル的なものもある.
後に宇文部などの部族が加わるが,慕容部と同じ言語・文化であったか不明.
鮮卑族が有力になるにつれて,慕容部に同盟したのが宇文部.
西のほうの部族は,チュルク系やチベット系ではないかと考えられている.
だから,特定の文化や言語の民族系統が特定できず,ツーングース,モンゴル,チュルク,シナ・チベット,もしかしたらイラン系も含む連合民族=鮮卑民族.
北匈奴は行方不明となり,その後滅んだとも西進してフン族になったとも言われるが,確証はない.
なお,満洲族は,モンゴル系ではなくツングース系だ.