【質問】 戦前日本の猟師が,ウィンチェスターライフルを買うケースってあったんでしょうか?


 【質問】
 戦前日本の猟師が,アメリカ製のウィンチェスターライフルを,猟銃として買うケースってあったんでしょうか?
 それとも通常は,日本軍の中古か火縄銃だったんでしょうか?

 【回答】
 ありました.
 しかしながら,価格の面で職業猟師にはつらいものがあり,払い下げの村田銃などが一般的になったのは,「安くて実用に耐える性能」だったことが大きいようです.
 輸入コスト,関税率の問題から,当時の輸入銃器はすこぶる高価で,現在で言う「銃刀法」より「禁止的価格」が問題だったようです.

 が,免税に近かった満州国ではそうでもなかったらしく,銃器に限らず,
「タックス・フリーに近いお徳なお買い物,しかし,日本の税関では限度以上は課税する」
と,今の税関に近いことを書いたパンフが現存しております.

 満州国・奉天の銃器店の広告には,自動散弾銃のみならず,モーゼル自動拳銃,ブローニング自動拳銃の絵が掲載されており,銃器の流通が盛んであったことを,今に物語っております.

軍事板,2002/08/27

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