【質問】
戦車の装甲板の修理って,どうするのでしょう?
貫通しなくても大きくエグレちゃったり,ヒビがはいったり,貫通しちゃってもどうにか穴あいただけですんだようなのは,どのように修理するのでしょうか?
ボルト止めの時代ならともかく,溶接やら一体鋳造の物は?
いちいちまるごと交換ではおおげさすぎるし前線では無理そう.
大戦中,継ぎはぎだらけの『再生中古』を廻されて乗員がゲッソリした,みたいな話をききましたが,テキトーに穴をふさいだりしたのでしょうか?
溶接するにしても50mmやら80mmの鉄板を,外側に張り付けたのでしょうか?
[#w67f416d] †
【回答】
タミヤニュース連載の「モデラーのための戦史」に,戦車整備部隊物語が連載されていました.
その中の一描写で,
「戦車の被弾孔を鋼板の切れ端でピッタリふさいで溶接し,その上にキャタピラー・シューを並べて,再び元通りに修復した」
云々とあります.
多分予備キャタピラのことでしょう.
戦場での応急修理程度なら,ほとんどがこの程度でしょう.
大規模な修理は後方へ送り返して,戦車修理工場が行ったものと思います.
戦車整備中隊は鉄道での移動を基本とし,現地で修理不可と判断された場合,即本国,もしくはK工場と呼ばれる占領地の戦車修理工場へ送り返すシステムが,東部戦線のドイツでは整っていました.
とはいえ,一番苦労したのは,現地の戦車回収小隊なんだろうけど.
軍事板,2002/09/12
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