【回答】
27ktという数字は,けして速くはないが,問題になるほどのものではない.
まず大事なのは,46cm 3連装砲塔を3基装備し,対46cm防御を備え,長大な航続力を持った巨艦が,27ktという速度を出せたということ.
海軍条約開け後の戦艦は,その多くが30ktを発揮するが,なぜ30kt出す必要があるのか?
アイオワほど圧倒的ならともかく,30kt程度の相手なら何も問題ない.
時速に直せば5.556km/hの違いでしかないからな.
どっしり構え,限界まで殴り合う艦隊砲戦において,何の意味もない.
27kt出せるなら,その気になれば機動部隊にも半随できるし.
一方,アイオワ級は,あのサイズで30ktオーバーという超高速を実現するため,戦艦としての本来の任務である砲撃戦能力を,ある程度犠牲にしている側面があることは,最近では常識.
とはいえ,あくまでも「あのサイズに比して」であり,絶対的な能力は凄まじいもんがあるが.
で,「大和」は航続力が過大だから,むしろ戦略的な機動力では勝るんじゃないだろうか.