【回答】
何か勘違いをしているか,過った知識をゲットしてる模様.
短い方が有利という訳ではない.
以下,砲の威力というものについて.
砲から発射された弾の威力(エネルギー)は,「砲弾の質量*速度*速度」で求められる.
つまり威力を高めるためには,砲弾の質量を増やすか,速度を増やすか.
砲弾の質量を増やすには,砲口径を大きくして砲弾自体を大きくするか,より重い金属でつくったりする.
一方,砲弾の速度を増すには,炸薬量を増やすか,口径長を増やして,加速の際に受けるエネルギーを大きくする.
さて,ここで考えるべきなのは,砲弾の質量を増やすより,速度を増やす方が,より効率的に威力を増すことができるということ.
直射(相手に向かって直進弾道で弾を撃ち込む)のすることが多い戦車が,搭載砲の口径長を延ばすことで,攻撃力の増加をはかることが多いのは,それが一番単純で効率がいいから.
ところがこれが戦艦になると,話は変わってくる.
確かに近距離で撃ち合う場合は,戦車とある程度同じだが,ある一定以上の距離になると,弾道が変わってしまう.
つまり,相手に向かって直進で飛ぶのではなく,一度打ち上げられたものが,放物線を描いて落ちてくるようになる.
(物を遠くに投げるとき,まっすぐ投げるより斜め上方に投げた方が,遠くに飛ぶのと同じこと)
こうなると,発射直後の砲弾の速度は,威力とあまり関係なくなり,大事なのは砲弾の重量となる.
だらだら書いてきたけど,大事なのは,砲の威力は口径長に左右されるのではなく,砲弾の質量と初速に左右されること.
口径長が長くても,アイオワの初速は大和より遅いし,同じ16インチでも,アイオワの主砲弾はSHSといって,一般的な16インチ砲弾より重い.
砲口径や口径長で分かった気になるのは,間違い.
最後に単純に威力だけ比べるなら,アイオワより圧倒的に大和の砲が上.