【質問】 坂本龍馬暗殺を企てた黒幕は,現在の学説では誰なのでしょうか?


 【質問】
 坂本龍馬暗殺を企てた黒幕は,現在の学説では誰なのでしょうか?

 【回答】
 今のところ,命令を会津藩主松平容保が行い,伝達したのは会津藩士の手代木直右衛門で,実行したのは見廻組の佐々木只三郎ということになっている.
 実行したのが佐々木ということについては,実兄である手代木直右衛門や,見廻組隊員の証言もあり,もはや不動.
 伝達者については,本来の上役の見廻役が事件を知らないと証言しており,事件の詳細を語る手代木直右衛門自身が伝達者ということになる.

 命令者としては,手代木直右衛門に暗殺命令を許す権限があった人間は,ただ一人.
 会津藩主松平容保が承認しない限り,手代木は動けない.

 また,会津藩主松平容保は大政奉還に強く反対していたことが,当時の佐幕派とされた人々の記述からも多数裏付けられており,動機も充分.

 なお,
「フリーメーソンの一員だったグラバーの陰謀」
という説は正当ではない.
 論拠とされていたグラバー園内のフリーメイソン石碑は,他の西洋屋敷から昭和になって運び込まれたものと判明している.

日本史板,2011/04/24(日)

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