・シリンダーの中心にショットガン仕込んだり,メリケンにリボルバー付けたみたいな変わった銃って今でも作ってたりするの?
【回答】
一概にリボルバー用の弾の方がオートマチック用より長いとは決まっていません.
まあ,オートマチックの場合,装填,排莢のストローク,グリップの長さの関係から,カートリッジ,薬莢の長さに制限がかかりやすい傾向はありますが.
ただし,弾薬としての威力は,例えばJane'sの弾薬ハンドブックによると,.38口径の場合,
リボルバー用の.38S&Wスペシャルは
薬莢長29.5mm,全長39.4mm,弾丸重量8.6g,銃口速度289m/s,銃口エネルギー357J
同じ口径のオートマチック用,.38ACPは
薬莢長22.9mm,全長32.5mm,弾丸重量8.4g,銃口速度320m/s,銃口エネルギー431J
同じ口径のオートマチック用,.38スーパーACPは
薬莢長22.9mm,全長32.5mm,弾丸重量8.4g,銃口速度390m/s,銃口エネルギー640J
であり,より小さいオートマチック用弾の方が大威力となっています.
リボルバーの場合,弾倉と銃身の間から発射ガスが漏れますから,特殊な方式にしない限り,威力が低下します.
軍用の場合,ハーグなどの条約によってホローポイントの使用は禁止されています.
民間用の場合,ホローポイントは使用可能ですが,相手が重装備の場合,距離が離れた場合,貫通力が不足して,重要臓器,大血管のある体幹部に至る前に停止してしまう可能性が否定できません.
.45ACPは確かに大きな穴を開けてくれますが,身体のど真ん中に開けてくれないと,十分迅速な出血が期待できないわけです.
まあ,護身用拳銃としての使用であれば,近距離であり,相手も普通の服でしょうから,ホローポイントでOKでしょう.
ただし,グレーザーなどの,極端なホローポイントというか,急速につぶれる弾は,大きな穴を開けるのでストッピングパワーが大きいと一時騒がれましたが,浅いところで止まってしまうことが多く,実際には効果が信頼できないとされています.
仕込み銃のたぐいの,銃に見えないものは法的に禁止されているところが多いですが,銃の形の色ものは(復刻的に)製造,販売されてます.