【回答】
戦闘機のレーダー波を追尾できる対レーダーミサイルが完成したとしましょう.
でも,これを撃つ機会があるのは相対速度が大で(音速の2〜3倍になる),撃つタイミングが極めて難しい前方象現からの場合のみです.
それに引き換え,セミアクティブレーダーホーミングのミサイルは,敵がいかなる位置にいても発射可能です.
また,赤外線ホーミングのミサイルの場合,後方からしか狙えなかった初期型でも,相手は反撃のためには大きく旋回しなければならないという利点があります.
したがって,技術的に困難な上に,実戦で使うチャンスが極めて少ないと予想される,戦闘機用対レーダーミサイルは出現しなかったのです