【回答】
「昔の戦闘機」というと,WW2かな?
使用されていたよ.爆撃.
アメリカ軍のP38・P47・F4U,ドイツ軍Fw190,イギリス軍タイフーン等々.
零戦も60キロ爆弾を搭載できるし.
でも,一般論としては,今ほど制空戦闘と攻・爆撃の両方に使われる機体はなかったね.
その理由はいくつかあるが,最大の理由は,爆撃に回すほど人的・量的・時間的余裕がなかったという点.
制空戦闘で手一杯ってことだ.特に敗戦国はその理由が大きい.
戦闘機乗りに爆撃訓練施すには,かなりの手間と時間がかかるしね.
戦闘機は単座(一人乗り)が大半で,正確な航法ができず,無線の誘導無しに,地上の点のような目標にたどり着くのが難しい点とか,本格的戦闘爆撃機にすると,構造的に無駄が出て重くなりやすいとか,色々ある.
当時のエンジンは馬力が無いのが原因です.
爆撃機として使いたくとも,少量の爆弾しか搭載できず,しかもその場合,航続距離も大きく減少することが多かったのです.
単発の軽爆がつくられたのも,同様の理由が大きいです.
戦闘機というものは速度や運動性が重要ですが,そのためにはできるだけ機体を軽量化させ,洗練させなければなりません.
その結果,機体強度の問題から爆弾を搭載できなかったり,搭載位置を確保できなかったりしたのです.
また,爆撃には専用の照準器と,それを操る乗員が必要ですが,当然戦闘機は搭載していませんし,搭載する余裕もありません.
結果として,同じエンジン,同じ単発で,戦闘機とは別に軽爆することになるのです.
これらの問題が解決したのは,やはりエンジンの大馬力化です.
それによって,単発の戦闘機でも,多数の爆弾を搭載できるようになり,結果,現代においては軽爆思想は過去のものとなったのです.