【回答】
液体燃料は腐食するから,発射直前に燃料を注入しないといけない.
また,液体燃料は取扱が難しく,燃料の輸送なども細心の注意を払う.
なので,それなりの設備があるところでないと,取扱が出来ない.
で,使うところが限られる,と.
H-2シリーズではミサイルにはならないって指摘自体は,まったく正しいことは当然ご存じですよね.
注入するそばから蒸発して失われるような液酸/液水をミサイルに使う者はいない.
>きくんだけど,長距離弾道ミサイルってつい最近のやつまで液体燃料だったはずなんだが >たしかミニットマン(早漏男って言う隠語なんだよw)が初めての陸上用では初の固体燃料 >機で,それゆえそういうニックネームがついたわけで. >勿論これらはサイロの中に隠匿されてたからゆっくり燃料を入れる時間もあるんだけど
ロシアではいまも液体推進剤の弾道ミサイルが主流だが,
これらは発射前にサイロ内で推進剤を注入するのではなくて,常温貯蔵可能な推進剤をミサイルに入れっぱなしにしておく.
常温貯蔵可能な推進剤には,ヒドラジンや四酸化二窒素,硝酸などがある.
>液燃>弾道弾としては使えないという論理はなぜこんなに一般的に語られているのか?
みんな物知らずだからでしょ.
ミニットマンを実用化したときに,アメリカが,これからは固体ミサイルの時代だ,液体なんてもう古い,と宣伝したのも効いているカもね.
そのアメリカ自身も,実は液体のタイタンIIをながいこと使っていたのだが.
【反論】 液酸・液水燃料の弾道ミサイルなんか無いです.
ヒドラジンも四酸化二窒素も硝酸も腐食性で燃料タンクの寿命を縮めるほか,安定性にも問題があります.RIGHT:right 長期間入れっぱなしにしておくことは出来ず,しばしば(期間は不明ですが)洗浄&交換をしなければいけません.
いつ敵国がミサイルを発射するか分からない冷戦期間中は,「即応性に欠ける」といわれても,単なる宣伝文句と断ずることはできません.
アメリカがタイタンを長期間保有したのは,大威力核弾頭を搭載可能であるという特長のためであり,即応性についてはミニットマンに期待していたので,「液体燃料ミサイルにも即応性がある」ということにはならないと思います.
【回答】 そのFASに答えが出てるよ.
http://www.fas.org/nuke/guide/japan/missile/index.html >An operational Japanese ICBM, as opposed to an emergency lashup, would use a more >optimal configuration, yielding better perfomance.
使えない事もないけど,本気で開発するならM-VやJ-1は使わず,1からもっと効率のよいミサイルを開発し直すだろうってさ.
ちなみにIHIエアロスペースのセンセ方は,今までのノウハウを用いて核ミサイル作れと命令されたら,サボタージュ決め込むだろうな.