白水干


白水干
関連:五嶺


  • 五嶺が着ている服。
    「水干」とは、のりを使わないで、水張りにして干した布であり、これで作った狩衣(かりぎぬ)の一種をも指す。
    盤領(まるえり)の懸け合わせを組紐(くみひも)で結び留めるのを特色とし、袖付けなどの縫い合わせ目がほころびないように組紐で結んで菊綴(きくとじ)とし、裾を袴(はかま)の内に着込める。
    古くは下級官人の公服であったが、のちには絹織物で製して公家(くげ)や上級武家の私服となり、また少年の式服として用いられた。(「五嶺霊異記」/『七色の魔声』<P140>)