muni-WiFi


0BroadBand

【解説】

自治体が市民サービスの一環として、無線インターネット・アクセス・サービス(主にWi-Fi)を整備する動き。2004年、フィラデルフィア市の計画立案からブームが始まり、2007年初頭あたりがピークとなる。しかし、2007年後半から、運営が難しいと言うことでやや下火になりつつある。

【関連トピック】

  • ワイヤレス・フィラデルフィア
    • 大都市のmuni-Wi-Fiプロジェクトは、フィラデルフィア市が最初と言われる。2004年8月に同氏のジョン・ストリート市長が提唱し、同市135平方マイルをカバーするWi-Fi網の建設計画が始まった。この「ワイヤレス・フィラデルフィア」は市街の照明灯約4000本にアンテナを設置して、約22の無料ホットスポットを構築している。
  • アナハイム市
    • 2006年7月にオープンしたアナハイム市のmuni-Wi-Fiは、独立系ISP大手のEarthlinkが構築運営しているが、49平方マイルをカバーする同ネットワークはトロポス(Tropos Networks)社のメッシュWi-Fiルータを採用している。
    • Earthlinkが請け負ったアナハイム市の事例では、34万人の市民だけでなく、ディズニーランドに訪れる年間2000万人を越える観光客の利用を見込んでいる。7月末現在、同ネットワークは全体の2割程度しか動いていないが今年末までには完全稼働に入る予定で、料金は月額21ドル95セント(観光客向けは1日7ドル95セント)を予定している。アースリンクは、同ネットワークの構築費用約600万ドル(約7億円)をAOLやディレクTV、ピープルPCなどの建設パートナーと負担し、販売もパートナーとともにおこなうジョイント・ベンチャー方式を取っている。

[作成日:2007/8/21]