書籍NTT 2011
NTTの研究所は、オープン・イノベーション型になっているか †
- 日本の大手企業の研究所は、1990年代から役割が大きく変化している。内外の最新情報をいち早く吸収するキャッチアップ型から、自ら最先端の成果を生み出すフロントランナー型になった。同時に、収益の向上や製品の競争力に結びつく投資効果が下がり、旧来の中央研究所あるいは総合研究所の崩壊につながった。それに代わるR&D体制は、大学の研究能力と異業種の開発力を組み合わせるオープン・イノベーション型へと移行している。参考記事
- NTT研究所は、地域ベース(厚木、茨城、武蔵野など)から、分野ベース(マルチメディア研究所など、分野別)に再編され、過去10年ほど、新たな組織再編を行っていない。そのため、キャッチアップ型から脱皮できていない。これは分割論の弊害といえる。
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