IDF09


【取材執筆メモ2009】

インテル開発者会議2009 SFOメモ

Facebookにアップしたメモ

  • 色々と話題の多かったIDFも昨日で終了した。僕にとって、もっとも興味深かったのはMoblin+Atomを使ったスマート・フォン戦略だった。今回の会議では、綿密な参入ストーリーが姿をあらわした。
  • 1)PC分野からの参入: 電話ができるハンドヘルドPC(手のひら型、MID)、パームトップ・ゲーム機というアプローチ
  • 2)モバイル・チップの最適化: 省電力、各種スピードアップ機能を搭載したモバイル端末に最適化したチップの開発。特にMoorestownおよびMedfieldが動き出す2010年以降は楽しみ。SoC(System on Chip)時代の到来を実感。
  • 3)ウィンドズ・モバイルとの決別: Moblinはv2ですっきりとしたUIを発表。Atomの先端的なハード機能を十分に活用できるOSづくり。オープン・ソース・モデルの活用
  • 4)最適なアプリケーション: 今回のIDFでインテルはAdobeとの提携を強化の姿勢をしめしている。Moblin+Atomの機能を十分に引き出すためには、アプリケーションでも最適化が必要。今後は、アプリケーション分野を強化するだろう。
  • <<まとめ>>
    • iPhoneの強みはいろいろあるが、そのひとつはOSと一体化したハードウェアの作り込みにある。Moblin+Atom戦略は、その辺をよく研究している。最先端チップでハイエンド・スマートフォンの開発し基本性能(高速で長時間利用できる)で差別化を狙っている。
  • 数年後、iPhoneと直接対決をしているのは、Android端末ではなくMoblin端末かもしれない。

[2009-10-04]