西村 孝(持株国際室)


書籍NTT 2011

第1回、予備取材 2011年1月27日

  • 西村孝 (アドバイザリー、持株国際室、西海岸担当)(2pm、NTTサンノゼオフィス)
  • 仕事内容:
    西村氏は本社持株の経営企画(中山さん)直下にある国際室(奥野室長)に属し、西海岸プロジェクトを担当する。
    従来、持株国際室はキャリア・リレーション(同業他社との調整、FCCとの折衝)を担当してきた。しかし、こうしたキャリアだけを相手にする時代はおわり、通信事業者はより多角的な国際戦略を展開する必要が出ている。持株国際室は、この新しい役目を担う。
    現在の国際室はNTTが機器ベンダーやパートナーとともに事業開拓をすることにある。
    米国の国際室部門ワシントン事務所は、従来のキャリア・リレーションが中心。
  • 西海岸プロジェクト:
    シリコンバレー事務所(西村氏のところ)は、ベンチャーやパートナーの発掘、出資や買収などの案件を取り扱う。取り扱う案件に応じて、NTTグループ企業への橋渡し、出資、ビジネス(モデル)の構築、パートナーシップ構築など多様な対応を行う。
    最近の成功案件としては、[[OP Sourcehttp://www.opsource.net/]]との提携やOoyala社との提携がある。Ooyalaはインターネット放送用広告管理・モニタリングプラットフォーム。NTTウエスト傘下のNTTスマートコネクトが、同プラットフォームを毎日放送に提供している。
  • 本社国際室案件:2010年にNTTコムが買収したDimention Data社は、本社国際室に直接持ち込まれた案件だった。この事例は、2.1Billionと買収額も大きく本社が直接行った。
  • 持株国際室のNTTグループにおける位置づけ
    • この問題は難しい。NTTグループの各事業会社は独立しており、グループ連携は分割の趣旨に反するとの批判がある。にも関わらず、国際室はグループ各社の連携作業を行っている。
    • 西村氏の説明:NTTは次世代ネットワークとしてNGNの構築を進めている。これは基本的なインフラ整備だが「ISDNの失敗」を繰り返さないことが重要。ISDNではネットワークのデジタル化を進めたが、サービスは生まれなかった。逆に、インターネットが多様なIP網技術やサービスを生み出し、ISDNは消え去った。そこでNGNでは、インフラ整備を進める一方、サービス開発とビジネス支援をキャリア自身が行う必要がある。これは海外のパートナーやベンチャー開発も必要で、持株国際室はそうした役割を担う。
    • NGNについては、スタンダード活動では持株の研究企画部門が、実際のネットワーク相互接続テストなどは技術規格部門(片山さん)が担当している。
小池メモ国際事業を紹介するのは良いが、国際室を詳細に記述すると、グループ連携vs分割問題の釈明をしなければならなくなる。要注意
  • 追加取材対象
    • NTTワシントンオフィス
    • NTT America(五味CEO)
    • NTTドコモR&D(今井さん)
    • NTTドコモ(NY、前田さん)
    • DoCoMo?キャピタル()