台詞 / 戦国史 / 0105



一章 第五話
三方ヶ原の戦い

甲斐の虎、武田信玄は、
関東での争いに決着をつけた後、
天下に王道を打ち立てんと、上洛を開始。

徳川領を通過する。

これに対し、
徳川家康は三河武士の意地を見せるべく
戦うことを決意。

甲斐の虎の軍略と
戦国最強の武田騎馬隊を恐れつつも
決死の覚悟で信玄を追撃する。

だが、これを見越していた信玄は
万全の陣を布いて、家康を待ち構えていた。

決死の意地の三河武士と
王道の志を掲げる武田軍との激闘が、
三方ヶ原に繰り広げられようとしていた。


【武田信玄】
 さて、せっかく引っ張り出した家康じゃ。
 上洛路を確保する意味でも、必ず叩いて、
 徳川軍を無力化しておかねばのう。

 まずは目の前の滝川一益松平家忠を討って
 徳川軍を潰走に追い込むのじゃ。

 本陣には勝頼がおる。
 勝頼の敗走は武田軍の敗北じゃ。
 さて、いくかね。


【武田信玄】
 皆、よう戦うてくれた。

 決死の三河武士との戦じゃ。
 生きのびてくれたことに礼を言うぞ。

【島左近】
 もう、嫌っていうほど
 味わわせてもらいましたよ、
 捨て身の絆って奴の固さをね。

 お、あんた、新武将かい。

 全く、あの敵相手によくやってたな。
 あんたの意地や志も
 三河武士に負けてなかったってことかね。

【真田幸村】
 志を持つ兵は強い。
 もののふならば、
 あの兵たちのような生き様を示したい。

 この戦で、皆、そう感じたはず。

【武田信玄】
 うむ。
 じゃが幸村、志は生きて貫くもの。

 皆、王道完遂のためにも死んではならんよ。

【島左近】
 さすがは信玄公、
 わかっておいでですな。

 さて、こうしちゃいられない。

 信玄公の上洛、
 あの信長が見逃さないでしょう。

 戦国最強の武田軍と魔王・信長の激突…。

【武田信玄】
 ほっほっほっ、間違いなく
 天下を揺るがす大決戦になっちゃうよ。

 さあて。皆、行くかね。
 わし、カッコいいとこ見せちゃうよ?