人物紹介 / 賈南風


賈南風

賈充の娘。母は郭槐。西晋の二代目皇帝・恵帝こと司馬衷の皇后。

元々、司馬衷の妃には衛瓘の娘が就く予定で、しかも司馬炎からは
衛瓘の娘は色白の美女でしかも賢いが、賈南風は色黒の醜女である
と評されていたが、母が賄賂で取り入ってゴリ押しし、妃に就いたという経緯がある。

その嫉妬深さは司馬衷も恐れるほどであり、司馬衷の皇太子時代に妊娠していた別の側室を殺害するという凶行に及ぶと、
司馬炎の怒りを買って離縁されかけるが、司馬炎の皇后・楊芷らの取りなしで助けられている。

夫の司馬衷の才能を危ぶむ司馬炎が、ある政治上の難題が書かれた文書を司馬衷に渡し、決済させて能力を計ろうとした。
仰天した賈南風は代筆できる者を探し出す。
「太子が勉強ができないのは陛下もご存知です。故事を用いた文を書くより簡潔に書いた方が良いのでは?」と提案されると、
私のためにお前が書け。富貴を共にすると約束しよう」と代筆させ、さらに夫に書き直させたという。

さらに権謀術数を好むところがあり、楊芷が自身を弁護したことを知らずに逆恨みすると彼女の父・楊駿を謀殺し、
司馬衷の廃太子を進言した衛瓘や同じく邪魔者だった司馬亮も讒言して逮捕、殺害させている。
一時は宮中を牛耳り実権をほしいままにするも、皇族をも軽々しく追放・謀殺する傍若無人は留まるところを知らず、
ついには司馬炎が期待していた司馬衷の太子・司馬遹をも殺害してしまう。
もちろんこんな天下が長く続くはずもなく、賈南風自身は司馬倫のクーデターにより因果応報の最期を迎えたが、
完全に火のついてしまった八王の乱が鎮まることはなく、晋は乱れに乱れて僅か三十年余りで滅亡してしまう事になる。

かなりの好色でもあったらしく、街中に繰り出しては美少年を漁り、密通に及んでいたと言われている。
ある日、賈南風の遠戚の者が盗難の被害に遭い、時を同じくして贅沢な格好をするようになった容姿端麗な役人が疑われた。
遠戚の者が傍聴した取り調べで、その役人は次のように証言した。
「一人の老婆に会い、病人のためにまじないに加わるよう求められた。すると車に乗せられて竹の箱の中に入れられた。
 箱が開けられると、突然立派な宮殿が目に入った。香り高い湯で入浴し、良い衣服を着て美味い食事にありついた。
 すると、歳は三十五・六、背が低く顔色は青黒く、眉尻に傷がある婦人が現れた。私は彼女と共に寝た。
 帰る際にこのような物を贈られた」
真相を悟った縁戚は恥じらいながら立ち去り、沙汰止みになったという。

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