姫野(1999)
複合語>複合動詞
動詞+動詞の場合のみ、複合動詞という。 例) 目覚める (名+動) 近寄る (形+動) は品詞としては動詞になるが、分離は不可。
動詞の結合 してあげる (・・て、型) すかしてみる (動詞の連用形がつづく型) :後項動詞←複合動詞
補助動詞と複合動詞の区別 やっている VS やり始める ・助詞「は」の挿入 やってはいる *やりは始める
・・など
・「て」型にも補助動詞以外の使い方もある。
決めてかかる 言ってのける 取ってつける 買って出る 受けてたつ
寺村秀夫(1969) 自立V、付属Vを使った分類。 ⇒2つの基準がはっきりしない。 例)歩き始める、光り始める
「〜することをはじめる」という意味からすれば、後者は付属Vだが、「独立して使われるときの意味を失う」とは言い切れない。
⇒前項と後項で情況が違うのでは? 例)走りこむの「こむ」は活用するが、取り押さえるの「とり」や打ち勝つの「うち」は活用できない。
中国人学習者における複合動詞の習得に関する一考察 http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~kosakak/kotoba/tin17.pdf