「日本語の反復疑問文とモジューラー・アプローチ」
Alternative, Yes/No, Wh, A-not-A。A-not-A疑問文のニュアンス。
ABnot AB, A not AB, AB not A。A-notAというべきなのは後者2つで、主に議論の対象としやすいのはA-not-ABのもの。
conjなどである要素が並立されるとき、その要素が両方の部分木に重複している場合、この規則に則って省略が行われる。
中国語のphonologyの面からの文法的制約。ただし、日本語には当てはめにくい。
Directionality Constraintに則って日本語のAlternative Questionを省略していくことでA-not-AB Questionと似た形を形成。
埋め込み文を見ていったとき、Tree上で一番上の階層にある動詞(など)でないとA-not-A疑問文化できない。(中国語を示す→日本語を示す)
時間、結果などを表す特定の副詞を除いてはA-not-A Questionのセンテンスには副詞を用いることができない。(中国語を示す→日本語を示す) このポイントから、日本語の反復疑問文も中国語のA-not-A Questionと比較できる部分があるといえる。
ting de dong (can understand to listen)などの可能補語構文において、この3音節はセットでA-not-A化され、それを切り離すことはできない。
動詞本来の意味を失い、形式動詞化する現象がある。
自立語、付属語という概念を使って、複合動詞の構成ごとに分類し、それぞれにA-not-A Question化を試すと、複合動詞を構成する2つ目の動詞のみを抽出してA-not-A化できる場合がある。 複合動詞のうち2つ目の動詞が自立語の場合に、中国語との差が出る。