千郷ちゃん事件が時効に/母「4歳の姿のまま」 1991年、大阪府吹田市の森山千郷ちゃん=当時(4つ)=が連れ去られ、淀川で遺体で見つかった事件は11日午前零時、殺人罪の公訴時効(15年)を迎えた。母京子さん(42)は「心の中の千郷は4歳の姿のまま。悔しい」とやり場のない悲しみに震える。
千郷ちゃんは91年9月11日午後、「公園に行く」と自宅を出たまま行方不明になり、同15日、約4キロ離れた大阪市東淀川区の淀川河川敷で水死体で発見された。府警は当初から何者かが連れ去り生きたまま川に放り込んだとみていたが、目撃証言が少なく捜査は難航した。
千郷ちゃんは、「多くの人に愛され、故郷のような所がたくさんできる子に育ってほしいと」と名づけられ、「アンパンマンが好きで、公園で遊ぶのが大好きだった」。
(共同) (2006年09月11日 00時17分)