心の病気をわずらっている、あるいは「問題がある」と自負している人が、一人暮らしの参考にできるように、南野の体験を書いておきます。
対象読者として「健忘レベルで忘れっぽい」「朝どうしても起きられない」「家事をするためにその数倍の休憩が必要になる」「アパートを借りてみたけど、何をしていいかわからない」「きわめて優柔不断」「とにかく眠い」人を想定しています。
はじめに言っておきたいのは
「ストレスのない生活は、どんな家財より貴重」
暮らしを整えると病気の負担がましになる。
はじめのころは、何をそろえていいかわからなかったので 生活用品が一切揃わなかった。
「安物買いの銭失い」が怖かった記憶がある。 このため、あって当たり前のものがなく、一人暮らしの 醍醐味を味わうことができなかった。
後に音を上げて、100円ショップや家具店でいろいろそろえた。 銭失いになることはこわかったけど、生活は楽しい。
どうせ、100円ものは捨ててしまってもいいし、 家具類は売ってしまえばいいだろう。
また、部屋の電気やスイッチの切り忘れが多い。
これが怖かったので、暖房は湯たんぽにした。 手入れもあまりいらないし、放置しても危険ではない。
夏は除湿器を使うようにした。水が一定量たまると、 自動的にスイッチが切れるからだ。
朝もぎりぎりにならないと出発できない。 体調が悪いと、起きあがることもできなくなるが、休みの連絡を入れると元気になってしまう。
これは、車を買ったときにだいぶ解決した。 (もっとも、その頃には休みの連絡も1回/月まで落ちていたが)
PCをシャットダウンすることが不安で(いつ用があるかわからないため)眠れなかったりした。
サーバを運営してる友達が、7日つけっぱなしだった話を聞いて、別につけっぱなしでもいいや、と気楽に寝られるようになった。
これに半年ぐらいかけて気づいていくのが治療の過程。 すぐにできなくっても大丈夫だと思います。