QSLカードは交換しない


QSL交換はしない。JARL会員にはならない。

ことをお勧めします。(少なくとも趣味のスタートから、当面は)

JARL会員にはならず、紙カードを発行せず、LoTWでconfirmしましょう。

「紙製のQSLカードを交換する」という文化は、戦前の昔から行われてきています。

  • かつては、「アマチュア無線の交信は、QSLカードの交換をもって完了する」的なことが言われていたようです。
  • QSLカードを双方送り合い、交信が成立したことを確かめ合うことをconfirm(CFM)と称します。シンプルに交信した内容を記載したハガキ大の紙を送り合えば良いのですが、更にエンターテイメントや自己顕示欲でカラー印刷でイラストや写真を入れたQSLカードを作っている方もいます。
  • しかし、現代はインターネットの時代です。交信後数ヶ月かけて紙媒体を送り合う文化をいつまでも大切にするのも結構なのですが、そのようなスピード感のない非効率な(よく言えば優雅な)文化はいい加減断ち切ってもいいころです。なんなら、QSLカードの画像をメールかクラウド経由で送り合うのでも良いのではないでしょうか。
  • さらには、JARL(日本アマチュア無線連盟)がそのカードの一括転送を担ってきた(QSLビューロー)のですが、QSL転送事業の外部委託先が近年機能不全を起こしており、おそらく遠からず破綻しそうです。文化を守りたい云々以前に、勝手に崩壊する可能性すらあります。
  • 短波に出てくるアマチュア無線家のみなさんには、現在でも交換する方が大勢ですが、しないと決めている方もおります。交信の前提=必要悪と思って発行している方もいますが、その方々の中に、紙要らないんだけどという本音の方も少なくないはずです。

ということで、ここはノーカード戦法(カード発行しないポリシー)でスタートと行きましょう。

QSLカード関連費用:0円。

JARLの入会費は1000円、年会費は7200円。QSLカードを業者に印刷させると1000枚で数千円〜1万円以上(クオリティによりピンキリ)かかります。

アマチュア無線を始めるにあたり、カード転送以外でJARLの会員資格から享受する実質的メリットは、まったくありません。会員になるのはとりあえずやめましょう。もしやっぱりカード交換したい、した方が快適だと思ったら、会員になることもご考慮ください。たいして困らなければ、非会員・ノーカード継続で一向に問題ありません。

結論:カードを発行せず交信しよう!

カード発行をしなくても問題なく(気兼ねなく)交信できるコツは、「仝鮨相手を選ぶ、∋罐ードを交換しない意思を明確に示す、E纏凖にConfirmする」です。

国内交信とQSLカード

ともかくも、自分がカードを発行しない交信をしている意思を明確に伝えましょう。

もし交換して下さいと言われたら、発行していませんので交換いたしかねますと、丁重かつ明確に断りましょう。中途半端に約束すると後日トラブルのもとです。


バンドとモードの特徴

周波数帯(バンド)・電波型式(モード)により住民が結構ことなっており、カード交換が半ば前提になっている交信を好む方が集まるところを回避して運用するのがよいと思います。

国内交信における「通常の交信」は、凡そ以下の状況と思います(⇔ 国内外問わず、「コンテストでの交信」でカード発行は原則不要です)

  • カード交換に積極的な人が多いバンド・モード
    • 7MHz SSBでは、7.048MHz〜7.120MHz付近でせわしない交信を繰り返しいている住民が多く、彼らはカードを交換することを半ば前提で交信しています。彼らとの交信でカード発行していないことを説明するとトラブルの元かもしれません。交信を聞いてみて、めんどくさそうな人は避けましょう。
  • ノーQSLが珍しくないバンド ・モード
    • 同じ7MHz SSBでも7.120MHz〜7.200MHzは少し緩い雰囲気が漂い、カード交換よりは雑談を愉しむ大人な住民が多いです。カード交換していませんと明示しておけば、気分良く交信ができます。18MHzや21MHzの住民はカードを欲しがる方が多い印象ですが、快く了解してもらえると思います。
    • 1.9MHz, 3.5MHz, 14MHzのSSBや 28MHz SSB/FMは、「カード発行していません」でまったく問題ないバンドです。
      • 上級資格専用のバンドや、無線を一通りやり尽くしたご年配が多い1.9/3.5はカード交換なしを是とする雰囲気があります。
      • 28MHzはもともと車で移動している(モービル)局が多く出るバンドであるせいか、カード交換しない方は多く気楽です。ただし電離層の季節的変化で年中交信出来る周波数帯ではないので、春〜秋に主に賑わっています。
  • CW QSOは相手と声で喋らないので、no QSLなどと送っても通じない場合があります。
    • CWの交信は、明示的にその旨伝えなくても基本的に双方送り合うものだという不文律があるようです。短い交信を終えて自分の解釈で発行しないと、後で発行してないじゃないかと要らぬ恨みを買いかねません。
    • 忙しなくCQと599を送り合う出しては呼ぶような短い交信を繰り返している方には通じないので、彼らとの交信は回避しましょう。天気や無線機の話題などをゆったり交信しているCW QSOをされている方を呼びだして、PSE NO QSL CARD などと二度ほど送っておけば、カード発行しない意思を示したことになると思います。

つまり日本国内の交信の場合、7MHz SSB住民のうち一部の紙カード狂の方々、あとCWでせわしないQSOを繰り返す方々との交信を避ければ、ノーカード戦法はまったく問題なく通用します。

DX(海外)交信とQSLカード

海外との交信では、すでにカード交換をあまり行わなくなってきています。

しかし、Confirmすることはできます。日本よりも電子QSLシステムが一般化しているからです。

  • アメリカ合衆国のアマチュア無線連盟(ARRL)が提供する、Logbook of the World(LoTW)というシステムがあります。こちらに個人が登録し、交信した双方の局が交信した同じ更新内容の電子ログをアップロードすると、LoTWシステムが相互認証にお墨付きを与えてくれ、「confirm」が成立します。
  • eQSLというシステムに登録することで、電子QSL(フィーを払えば写真付きとかにできます)を発行可能です。ただしeQSLは公的機関ではないので、正式な交信証明(confirm)とは認められません。

LoTWは、公的機関の電子認証による交信証明であり、「アマチュア無線の世界で正式に通用するconfirm」は、LoTWでのみできるということです。 LoTW/eQSLいずれも無料ですので、積極的に活用しましょう。登録方法はぐぐれば複数出てきますので、局免が来てコールサインが確定次第、是非ご登録を。

ついでに:QSL発行に関するポリシー(QSL policy)はネットにはっきり書き残す

QRZ.comというサイトがあります。コールサインで検索すると常に上位に表示されます。

無線家個人が自分の局の情報を登録・編集可能であり、交信相手がそのページを見ながら交信してくれることも多いサイトです。

  • そこに自分のアカウントを作り、「紙QSLは発行していない、LoTWをもってconfirmする」ことを英語・日本語で明記しておくと良いでしょう。
  • なお、QRZ.comでも交信の相互認証はできますが、上記の通り、公的なものではありません。 ノーカードと断りをいれていると予防線を張る意味でも、QRZ.comにその旨を明記しておけば、文句はでません。LoTWに加えて、QRZ.comもログアップロードをやっておくとなお親切ですね。