測定器なしでアンテナを調整する方法


アンテナの調整方法は、無線機を使いましょう

アンテナを製作すると、それを調整(最適化)することが必要です。

  • そのツールとして、SWR計やアンテナアナライザと呼ばれる簡易測定器で評価するのが一般的で、より容易かつ正確です。
  • 「お近くの先輩に借りて」などと書いてある入門書もありますが、そんなのむしろ難易度高いです。
    • 今時見知らぬ人が測定器貸してとか言ってきて貸すお人好しはそうはいないでしょう。他人から物を借りずスタンドアローンでアンテナを調整するのが現実的です。
  • 無線機に内蔵されるSWR計(されてるのとされてないのがある)ないしは電力計を使って調整しましょう。

ワイヤーアンテナの調整

ザックリいうと、限られた50Wの空中線電力をなるべくアンテナでは空中に放射するべく、効率良いアンテナを設置し、定在波比(SWR)を最小(できれば1.0)にもっていくことが目的です。

  • インピーダンスは、無線機から出力されるのが50Ω、給電線(同軸ケーブル)も50Ωで、アンテナの根元まで導きます。アンテナ(負荷)はたいがい50オームではありません。もし50ΩピッタリのアンテナをつなぐとSWRは1になります。SWRが低い方が電力がフルにアンテナに供給されるわけですが、いろいろなファクターに左右され放射効率がいいとは限りません。なのでSWR高い=ダメというわけではありません。
  • 本Wikiで推奨したEFHWでは半波長前後の電線をつなぐアンテナです。
    • 設計長から+2%ぐらいの長さを初期値として、SWRが最低になるよう調整を試みします。
    • 設置環境によってSWRが下がらないこともあります。開始時の長さと切った長さを記録して、設計長ピッタリまで切ってもSWR下がる様子もない場合は、ひき回し方に問題がありそうです。設計長の0.95倍を切ってなおSWRが下がらない場合は、金属など周囲の影響を受けており、うまく放射されない状態を示唆します。

無線機の電力計を用いた調整方法

EFHWアンテナを例に、最大出力50Wの無線機本体のPower計のみで、ワイヤーアンテナのアンテナを調整する方法を記載します。

  1. EFHWアンテナを敷地内に張り(仮設置)、同軸ケーブルで無線機までつなぎこみます。
  2. 無線機本体のメーター表示を電力計(POWER)に設定します。
  3. 無線機の周波数をバンドの一番下付近に周波数を合わせて下さい(7MHzなら7.001MHz)
  4. 出力ツマミを最小に絞り(1-10Wぐらいの出力)、CWで送信して下さい。エレメントを設計長から50cm〜1mぐらい長めから始めて、切っていくことで出力が増加すると思います。
  5. 増加する傾向であれば、出力ツマミを徐々に上げます。
  6. 最大出力で50wゲージがほぼ最大に振れる場合はだいたいSWRが低い状態です。(切りすぎると下がってきます泣)
  7. 次にバンドの中心付近に周波数を合わせて、さらにそこで出力最大に調整します。 (SWR表示が付いている無線機をお持ちであれば、SWR表示とPower表示を切り替えながら、SWR最小を確認しながらPower最大を満たすよう調整します)