【質問】 「日露戦争において,日本軍は砲兵運用が間違ってた」の?


 【質問】
 『軍備拡張の近代史』で,
「日露の日砲兵は運用が,そもそも間違ってた.
 前線で榴弾欲しがってるのに,中央が榴散弾偏重で調達してたから,要塞やら陣地相手にも効果が無い榴散弾使う羽目になった.
 んで,『砲兵,金掛かるわりには使えない』」
になったっての読んだが,最近は違うのか?

 【回答】
 砲が「戦場の女王」でいられたのは,榴散弾直射による歩兵殺傷力によるところが大きい.
 しかしこれが,後装式ライフルや機関銃の登場によって変化する.
 直射距離だと,銃弾の命中精度や射撃速度や門数の差によって,砲兵が薙ぎ倒されてしまうようになったのだ.

 つまり日露戦はちょうど過渡期にあったわけで,それ以前の戦訓に習うなら,榴散弾片重は当然の選択であり,中央の方針を責めるのはちと酷な話だと思う.
 べき論で言えば,戦時中に方針転換すべきではあるのだが,当時の日本の工業力を考えると突然,砲弾生産の種別を変える,というのは困難すぎる課題であろう.

軍事板,2011/12/11(日)

 【反論】
 あいや,待たれい.
 直射するブドウ弾の類じゃなくて,榴散弾って空中で炸裂して子弾を降らせるやつの話.
 ついでに,19世紀後半に旋条・後装化された小銃の射程が向上して〈2000位になってた〉,野砲がやばくなるけど,これも小銃に遅れて旋条・後装化したことで射程を伸ばした(5000位らしい)ので,小銃に追いつかれるか?だったのは,前装砲と後装小銃の間での話かと思う.
 機関銃は,出て来るのはもうちょっと後だと.

 弾の話は,大体開戦半年ぐらいで外注頼りになってるから,
(南山で生産3ヶ月分・事前見積の半年分を,2日で撃っちゃったそうだ.
 余談だが,小銃弾の方でも得利寺で弾無くて,石投げたって話があったそうな)
生産体制変えられなくても,発注内容を変えれば良い話だと思う.
 しかも,戦後に「砲兵使えない」って話になってるのは,問題自体意識されてなかったのではないかと.

 以上,大方前掲書の引き写し.
 まあ,こんな話もあるって事で.
 もう15年位前の本だから,最近は新たな発見なり見解なりもあるかもしれないし.

 んだから,要塞相手とか考えると,榴散弾使わざるを得ない陸軍の野砲より,あの時代の艦艇相手に使う海軍の砲のが,弾的にも効いたんじゃないかと思う.
 少なくとも榴散弾ではないだろうし(徹甲榴弾になるのか?).

軍事板,2011/12/11(日)

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