はぁぁぁ隊2話


はぁぁぁ隊2話

成長していく力、積み重ねていく経験

しかしすぐに冷めていく

冷めないように冷めないようにさらに力を求める

求めた先になにがあるかをわからなくても人は走り続ける

ならなにもない人ほど強いと言えないだろうか?

なにもないから詰められる、なにもないから冷めることもない

時と一緒に過ぎていく中、その少年だけが止まっている

自分のことをなにもわからない少年、彼は何を望むべきかもわからない

ただ一つ、本当にほしいと思ったことがあるのは・・

自 分 と い う 存 在 の 意 味 だ 

場所:コード1 時:昼12時
「クックックックックック、CWとは狩ってくださいと言わんばかりだな」
店内に響き渡る汚い声。
「それにこの店ではゾイドは一ヵ月半前に入ったばっかなはず。半年もやっている俺にとっては絶好の狩場となるわけだ」
そう言いながらつばを撒き散らす中年オタク。
相手は黙って画面を見ている。

   CWvsGTO 場所:ニビルシティ

アオーンと叫ぶCWの声が響き渡る。
今の時間は皆食べに出て人が少ない、だから狩り氏にとってはかなりのグッドタイムだ。
はた目から見てCWの人はかわいそうだと見えるであろう。
しかし・・・

「なっ・・・くそっ、煙でなにも見えねぇ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
やっと煙から出たGTOはHBしてCWをロック、しかしCWは1つ建物の向こうにいる。
GTOは建物を旋回した瞬間全方位が飛んできた。
「ぐっ、・・・ちょこまかと・・」
全方位を全弾HITしてしまったGTOはなおもCWを追っていく。
「これでも食らえ!」
CWの後姿を狙って発射される8連
しかしCWはわかったようにステップで避けてどんどん遠ざかっていく。
「え・・後ろにでも目がついているのかよ・・」
そうここコード1では台が向かい合いになっていて相手が見えなくなっている。
「ぐわっ・・」
またも全味噌と250mmLRキャノンが当たりダウンするGTO。
ゆっくりと立ち上がるGTOはこっちに向かってくるCWを見た。
「くそ・・・!!よしキャノン!!」
CWにキャノンを撃つ。
CWはGTOにまっすぐ向かって走り始め、そしてキャノンの2つの弾の間に入り込み避けた。
そのまま格闘を入れてタイムアップ。
CW:HP7800      GTO:HP3400

そのまま3セットを取ったカズは大きくため息をついた。
(このゲームってこんな奴ばっかなのか?・・・初めて2週間。これで4度目だぞ)
2週間、カズはずっとここに通い詰めそして腕を上げていった。
「えーと・・・そろそろゆうの野郎も来るな・・」
携帯を除くカズ、そこに
「お〜いビート君。」
優しい声が聞こえる。
「あ、ケンさん。どしたんですか?」
彼、ケンは大学生でこのコード1のNO.3の実力を持っている。
機体はPAでここ、コード1にゾイドが入ったのは一ヵ月半前。
入荷当時から始めてきたやさしい先輩である。
「いや〜、さっきCWの少年がGTOに狩られてると聞いたので心配して見に来たんだよ」
「え、大丈夫ですよ。弱かったし・・」
まだここコード1ではゾイドが入って一ヵ月半だけあってここは狩り氏の格好のマトになっている。
NO.3のケンもやはり始めたばかり。
他のゲーセンのGTO使いなど来られるとどうしようもなく手も足も出なくなる。
(しかしゆう、お前がここのNO.2だったとはな・・・)
ゆうとケンさんとの実力はかなり差がある。
なんでもゆうは以外と強く、よくさっきみたいなGTOの狩り氏などの撃退などをしてたらしい。
「っでケンさん、一戦やる?」
「OK,お手柔らかに頼むよ」
そして二人は戦っていく。
コード1|  ユウサマゴニュウテンデースλ,,,,,,,,…..トボトボ

やっと学校の用事が終わりコード1に来る。
入るとカズがケンさんを負かしてた。
カズのCWは装備は250mmLRキャノンと全方位ミサイルだ。
俺がベースを使って武器一式を揃えてやった。
その中でこの装備がいいと言い出した。
(そういえばアイツCWのままで行くのだろうか?)
もうすでに准尉のはず、だったらそろそろ乗り換えでもしないと
あのKAMINARIのLvの奴らが来ると手も足も出ない。
(しかも噂によるとKAMINARIのやつ、BLはサブのサブって言うじゃないか)
KAMINARIは前回、今度は本気行くと言い残した。
それはこういう意味だったのか・・
(まぁ“アイツ”が帰ってくれば嫌でも乗り換えはするだろうな・・・)

「おう、やっと来たか。」
叫ぶカズ、それに答えるように元気よく
「いやいや〜、学校の用事が長引いたんだよ〜。ごめんな」
「じゃあ昼飯おごってくれるならいいぞ〜」
その言葉にゆうは少し引く。
「いや・・その・・今月金欠でさ〜カンベンしてくれよ〜」
「俺がおごってやろう」
ケンさんがニコニコしながら言った。
「え、ケンさん。いいですよ〜。」
「じゃあ遠慮なく♪」
もうしわけない声をだすカズと即答するゆう。
「お前さぁ〜少しは遠慮しろよ」
「え、だってさぁ〜せっかくおごってくれるっていうのに断ったら悪いじゃん」
またもや口喧嘩になっていく二人。
ケンはまたもやラストはカズがゆうを得意技のジャーマンを決めるだとうとすぐに想像できた。
「いいよ、二人とも。今月は結構金があるし、皆で食べた方がおいしいじゃないか」
なだめるケン、最近コード1ではこの光景がよく出てくるのである。

ガスト|λλλ……トボトボトボトボトボトボ
「そういえばケンさん。なんでPAをメインにしてるんですか?」
メニューを頼んで料理を待っている間にカズは聞く。
「じゃあ、なんでビート君はCWを選んだのだい?」
「え、嫌・・・昔アニメで見てたのが記憶に残っていてCWが特に印象が深かったから・・・かな?」
ふーんとうなずくケン。ゆうも興味シンシンに聞いている。
「僕はねぇ、ネットでPAが弱いと聞いたからだよ」
ケンが静かに言うとゆうが
「え?なんでわざわざ弱いとわかっていて選んだんですか?」
当然の疑問。そこでもケンは静かに
「あまり強い機体使っているとつまらないし、かと言ってCWみたいなのは僕には仕えないからね」
「やっぱCWって弱い方なんですか?」
前から疑問に持っていてさっきの戦いでも火力不足がはっきりと感じた。
そんな疑問をはっきりとしたいカズが思わず質問したのだ。
「うん、最初試しに何人もの友人がCWを作ったんだけど皆対人じゃあ勝てなかったんだよ。 その分ビート君、君はすごいよ。」
そんなこと言われても照れもしないカズ、それを横目にゆうは
(初めて会った時からコイツいっつもなんか冷めていたんだよな〜)
そう思い次の疑問が浮かんできた。
「そういやカズ、お前は乗り換えとかしないのか?」
「え?乗り換えってなに?」
まじめに返答するカズにケンとゆうは肩をがっくりさせた。
「あのなぁ、乗り換えってのは必要な乗り換えアイテムと階級さえクリアすれば他の機体に乗り換えできるの。 つまりお前のCWだったらKWやLSになるの」
そうちょっと怒った感じに言うゆうを見て少し真剣になるカズ。
「それに乗り換えアイテムは最近じゃ簡単に手に入るからビート君だと簡単にKWに乗り換えられるよ。」
ケンもやさしく説明する。
「ふ〜ん、どうりで最初選べない機体を皆が使っていたわけだ・・」
その間の抜けた言葉にゆうは大きくため息をついた。
「っでお前は乗り換えする気あるのか?KWと言ったらCWと比べてかなり強いぞ」
「う〜〜んまだよくわからんからいいや、そのうちな」
「俺もDBに乗り換えてやっと“あいつ”が俺に興味持ち始めたからな」
(ん?“アイツ”?・・・・そういや・・)

突然なにかを引っかかった感じになって考えていたカズを見てケンが
「どうかしたのかい?ビート君」
「え、いやただNO.3がケンさんでNO.2がゆうの野郎ってのは聞いたけどNO.1は誰なのかなっと思って・・・・・」
「あぁ・・・そのことか・・」
少し場が暗い感じになるのをカズは感じた。
「NO.1のやつなら今旅行中だよ」
「旅行って・・・社会人?」
少し興味を持ってカズが聞く
「いや、あいつここ3週間ぐらい家庭の事情ってやつで大阪の実家に帰っているんだよ。 年は俺らと同じ」
「そういやそろそろじゃないかな?ゴウ君が帰ってくるの」
「ゴウって言うんですか・・・」
「ん?っとそのゴウ君からメールだ」
ナイスタイミングなときにメールが来る。
ケンさんが携帯をいじる間に料理が来た。
「はい、ビッグハンバーグの方は?」
店員が聞く中ゆうがうるさく
「はいはい、俺で〜す」
手をあげてアピールするゆう。
「おい、おごって貰っているからってそんなもの頼んでるんじゃねーよ」
「いいだろう?たった200円の差だし」
そう言い合う二人。
「っとゴウ君今もう駅にいるらしいよ」
「え、もう帰ってきてるんですか?」
あわててケンの言葉に耳を疑うカズ、その間にまたもや
「イチゴパフェのお方は?」
「はいはい、また俺で〜す」
「ゆう・・・・・・お前本当遠慮って言葉知らないだろう・・」
少し怒った声でカズは言う。
「まぁまぁおちついて、お金もあることだし・・・っね」
必死にこの場で出てきかけているいつものムードを出さまいと必死にあやすケン。
そうしてカズ達は飯を済ましていく。

場所:駅 時間:1時30分 
今年のゴールデンウィークはとても暑い。
その中一人、駅で額にバンダナ、服はノースリーブと大荷物というラフな格好で少し浮いてる男がいた。
「かぁーーー暑いなーー。流石に3週間ぶりの東京はしんどいな!」
少し周りを見渡す。
「さて、ケンはん達も少しは上達したかちょいコード1でもよってみっか」
半端な関西弁の男はテクテクと歩いていき道行く女の子に声をかけていく。
「あ、じょーちゃん。今暇?俺と一緒にぶっ!!?・・・」
遠くでパチンと鳴る大きな音。
「ちょっ・・待ってなー。少しはお兄さんのお話でもー・・・」
「ってわいはまだ17歳だけどなー♪」
またもしつこいと大きな怒鳴り声が聞こえてパチンと威勢のいい音が聞こえる。
それもまたこの男の特徴というところだろう。

ゾイドネーム:ゴウ 使用機体:LS

そして風はなびく
「さて、お遊びもここまでや♪ケンはんの言うCWの野郎を少しいじめてくるかな」
風は少しずつ強くなっていきその中ゴウは歩いていく。
新しい嵐(ストーム)を起こす為に・・・・