有効成分


抜粋・転記しております。 http://park5.wakwak.com/~kcy/63yukihiryo.htmlより。

化学肥料は、購入の袋などに有効成分や効果が詳細に記載されていますが、有機質肥料は購入方法によっては、有効成分や含有量が省略されていたり、バラ買いの場合は表示がありません。使用にあたってどの位施すと、どの程度の効果があるのか、迷うこともしばしばです。 kcy家庭菜園では、有機質肥料を効果的に使って美味しい野菜を作りたいと考えています。そこで今まで使った肥料の表示などを参考に、いわば自分の覚え書きのつもりで作表しました。同じ種類の肥料でも、メーカーなどによって成分含有量がさまざまなので、平均的な数値を入れ、大まかな指標として使っています。

(単位%) チッソ リン酸 カ リ P H 摘 要 牛糞堆肥 0.2 0.5 0.9 . 微量要素を豊富に含んでいる。土壌改良に使う。 豚糞堆肥 0.8 1.4 1.0 . 微量要素を豊富に含んでいる。土壌改良に使う。 鶏糞堆肥 1.0 2.3 0.9 7.0 微量要素を豊富に含んでいる。土壌改良に使う。 発酵鶏糞 3.1 6.0 3.5 . 肥料の三要素を含んでいて用途が広い。 乾燥鶏糞 5.3 4.1 1.5 . そのまま使うと植物の根を腐らせるので発酵させてから使用する。 骨粉 4.0 22..0 0 . リン酸肥料として使用する。 米ぬか 2.0 3.9 1.5 . チッソ、リン酸肥料として使用する。ボカシてから使う。 油かす 5.1 2.5 1.3 . チッソ肥料として元肥に使用することが多い。ぼかしてから使う。 草木灰 0.0 1.7 5.3 . 酸性土の中和や、カリ肥料として使う。 貝化石粉末 0.0 0.1 0.8 . 魚介類が分解腐触化石化したもの。有機質石灰(39%)として使用。 配合肥料 8.0 8.0 8.0 . 過燐酸石灰などに、動、植物性かす類粉末を添加。種類が多い。 EMボカシa 3.0 3.6 2.5 8.0 植物性、動物性有機物をEMで発酵(但馬養鶏農業共同組合品) EMボカシb 2.9 4.8 2.4 5.8 米ぬかにキトサンミネラルをEMで発酵(池田産業品)

チッソ 葉肥(はごえ)ともいい、葉や茎の成長に重要な働きをします。 過剰になると葉ばかり大きくなり、病気にかかりやすくなります。 チッソにはアンモニア系と硝酸系があって、野菜には主に即効性の硝酸系を使いますが、溶けた状態で土中に入るため、雨などで流れるので、栽培期間の長い野菜は追肥の必要があります。

リン酸 実肥(みごえ)ともいい、植物の生長を旺盛にします。リン酸が欠乏すると葉が小さくなり、花が咲くのが遅くなったり、少なくなったりします。 リン酸は吸収率が約10%位と非常に低く、土が酸性に傾くと吸収率がさらに悪くなるので、PHを6前後に上げてやると効果があります。火山灰地では効きにくいので継続的に骨粉などで補ってやります。

カリ 根肥(ねごえ)ともいい、根の生長をよくします。でんぷんやたんぱく質の合成などの働きをします。 カリが不足するとイモ類やダイコンなどの根菜類は収量が極端に少なくなります。

石灰(カルシウム) 植物の組織を固くしたり毒素を消したりします。不足するとトマトの尻腐れ病を起こしたりします。 石灰は年に一度散布するだけで十分です。