会則に対する会長の考え方


(「日本世捨協会アーカイヴ」から再録)

このコーナーでは、日本世捨協会の根幹を決定するものとなるべき各種会則類を掲載する予定でありますが、この位置づけについて、今般日本世捨協会会長から重要なコメントがありましたので以下に掲載いたします。


思うに元から我が協会には面倒な規定は存在しないし、在ってはいけないのである、 我々を規定するのは当会員個々人は世捨て人に相応しい行動を 自らに科し得るはずだという自覚のみである


我々を規定するもののことに話を戻そう、それは不文律である。 我々の規定は言葉にしてはならないが 自堕落でいいはずもなし無制限でもない。


 私は今でもなぜこの会が世捨の名を持つに至ったのかを承知していない。しかし今ではよい名前を冠して頂いたものだと思っている。私の好きな言葉の一つに、悟りとはいかなる状況でも平然と死ぬことではなく、いかなる状況でも平然と生きることである、というものがある。多分に誤解を含んだ記憶に過ぎないかもしれないが。


 世捨であるということは、逆に言えば世に捨てられる事でもある。そのぎりぎりに耐える事にこの協会の狂気と矜恃があると私は信じたい。


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