Java EE勉強会

DSL / Symbol Table

Symbol Table †

一言要約 †

状態、コマンド、イベントは、シンボルテーブルと呼ばれる連想配列に格納しましょう。 その際、キーにはシンボル（Javaで言えば、列挙型）を用いましょう。

仕組み †

静的型フィールドの実装 †

結局、複数マップより特別なクラスを使えって言う事を述べているセクション

いつ使用すべきか？ †


例： シンボリックキーを持ったHashMap?によるシンボルテーブル（Rubyの場合） †

ファウラーへのフィードバック †

担当者のつぶやき †

シンボルテーブルとは？ †

DSLスクリプト内で使用されるシンボルと参照されるオブジェクトをマッピングした情報を格納する場所。
  • シンボルテーブルは連想配列であり、キーにシンボル、値にフレームワークをオブジェクトを格納する。
  • シンボルを用いる理由は、意図を明確にし、コードを理解しやすくしたい為。
  • 基本的にシンボルはString型。

シンボルテーブルが保持する対象は？ †

  • 状態
  • コマンド
  • イベント

シンボルテーブルの実装に関して †

次の3つを提案しているが、ファウラーが推奨しているのは、『複数マップ』
『特別なクラス』に関しては有用な場合もあるが、必要となる場面が少ない。

  • Single Map(単一マップ）
    全てのシンボルを１つのマップで一括的に管理する。
    • 長所：目的のシンボルを格納するマップを特定する必要がない＝混乱が軽減する。
    • 短所：シンボル名から、『状態』、『コマンド』、『イベント』のどれに属しているのかを判断する事が出来ない為、コードが理解しづらくなる。
  • Multiple Map（複数マップ）
    『状態』、『コマンド』、『イベント』毎にマップを作成し、管理する。
    • 長所：為、名前の衝突を気にする事がなくなり、コードからどのオブジェクトを参照しているのか明確になる。
    • 短所：マップの数が増える為、正しいマップを選択する必要がある。
  • Special Class(特別なクラス）
    参照されるシンボルの種類毎に、別々のメソッド（getEvent、getState、registerEvent等）を持たせる。
    • 長所：振る舞いを処理するシンボルが追加する場合、格納先が直感的に分かりやすい。
    • 短所：ここまでする必要な場面が、あまりない。

前方参照とは？ †

オブジェクトが適切に定義されている前に、参照される事。

DSLは前方参照に対して厳しい制約をもっていない事が殆どである為、サポートする場合はシンボルと紐づいていないオブジェクトの管理をシンボルテーブルが負うことになる。

例：朝食と前提条件を持った簡単なDSLスクリプト †

例として、次の3つのタスクを考える

  • 会社へ行く → go_to_work
  • コーヒーを飲む → drink_coffee
  • 着替える → dress

これらのタスクは

  • シンボル（:go_to_work、:drink_coffee、:dress）によって参照される。
  • 自身も複数の他のタスクから構成される。
  • 各タスクはビルダーによって作成され、シンボルテーブルに登録される。

という性質を持つ。

【自身も複数の他のタスクから構成】
task :go_to_work => [:drink_coffee, :dress]  ・・・��
task :drink_coffee => [:make_coffee, :wash]　・・・��
task :dress => [:wash]　・・・��

【解説】
��go_to_workタスクは drink_coffeeとdress というタスクから構成される。
��drink_coffeeタスクは make_coffeeとwashというタスクから構成される。
��dress タスクは washというタスクから構成される。

Taskクラスの実装例 †

class Task
  attr_reader :name　・・・��
  attr_accessor :prerequisites　・・・��

  #コンストラクタ  
  def initialize name, *prereqs
    @name = name
    @prerequisites = prereqs
  end

  #タスク名を返す関数
  def to_s
    name
  end 
end

【解説】
�．轡鵐椒襯董璽屮襪�ら参照される為のシンボル
�▲織好�を構成するタスクの配列

Builderクラスの実装例 †

class TaskBuilder...
 
  #シンボルテーブルの初期化
  def initialize
    @tasks = {}
  end

  #DSLスクリプトの読み込み
  def load aStream
    instance_eval aStream
    return self
  end

  #タスクを作成する関数
  #（argMapはTaskコンストラクタに渡す引数）
  def task argMap
    #引数の中身がない場合はエラー
    raise "syntax error" if argMap.keys.size != 1

    #タスクを取得
    key = argMap.keys[0] 
    newTask = obtain_task(key)

    #自身を構成する他のタスクを設定
    prereqs = argMap[key].map{|s| obtain_task(s)}
    newTask.prerequisites = prereqs
  end
 
  #シンボルテーブルからタスクを取得する関数
  def obtain_task aSymbol

    #未登録であれば、タスクを新規作成し、シンボルテーブルに登録（前方参照対策）
    @tasks[aSymbol] = Task.new(aSymbol.to_s) unless @tasks[aSymbol]

    #シンボルテーブルからタスクを戻す。
    return  @tasks[aSymbol]
  end

シンボルテーブルの構成 †

シンボルテーブル
   │
   ├─Task go_to_work 
   │    │
   │    ├─name = "go_to_work"
   │    │
   │    ├─prerequisite = {:drink_coffee => drink_coffee, :dress => dress }
   │    │
   │    └─to_s
   │
   ├─Task drink_coffee  
   │    │
   │    ├─name = "drink_coffee"
   │    │
   │    ├─prerequisite = {:make_coffee => make_coffee, :wash => wash }
   │    │
   │    └─to_s
   │
   ├─Task dress
   │    │
   │    ├─name = "dress"
   │    │
   │    ├─prerequisite = {:wash => wash}
   │    │
   │    └─to_s
   │
   ：
 　├─Tasks make_coffee
   ：
 　├─Tasks wash
   ：

みんなの突っ込み †


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