構造はどれだけ制限的であるべきか? (P480) †
要約 †
- 本章では大規模構造のパターンについて,とてもゆるやかな SYSTEM METAPHOR から制限的な PLUGGABLE COMPONENT FRAMEWORK まで議論してきました.もちろん,他の構造も可能です.一般的な構造のパターンでさえ,制限的なルールを作るための選択肢が豊富にあります.
- 例えば,RESPONSIBILITY LAYERS はモデルの概念とそれらの依存性を示しますが,レイヤ間のコミュニケーションパターンに対してルールを付け加えることが出来ます.
- 上位層は下位層に依存しますが,例外的な状況では下位層から上位層へ伝達する必要があります.しかし,下位層は上位層について何も知りません.下位層が上位層に依存しないようにコミュニケーションする必要があります.
- 一般的に,この通知は何らかのイベントメカニズムによって行われます.
- より制限的な構造は均一性を増し,設計の解釈を容易にします.構造が適切なら,そのルールは開発者をよりよい設計に導きます.
- 一方で,制約は開発者が必要とする柔軟性を奪うことになるかもしれません.
- そこで,フレームワークの構築と大規模構造の実装を規格化するという誘惑と戦わなくてはなりません.大規模構造で最も重要な点は,概念的な凝集性と,ドメインへの洞察をもたらすことです.それぞれの構造的なルールは,開発を容易にしなければなりません.
担当者のつぶやき †
みんなの突っ込み †