DDD / Chapter Eight. Breakthrough


飛躍 (p.193)

要約

  • リファクタリングの成果は直線的に得られるものではなく、最も重要な洞察は突然に現れるものだ。
  • ゆっくりと確実にチームは知識を習得し、それを噛み砕いてモデルにしていく。深いモデルは一連の細かいリファクタリングを通じて徐々に現れてくる。
  • しかし継続的なリファクタリングは時として、予測できないものをもたらすことがある。コードとモデルとを精緻化していくことで、開発者はより明快な視点を得る。この明快さこそが洞察の飛躍"breakthrough"を産み出すのだ。立て続けに起こる変化が導き出すモデルは、これまで以上に深いレベルにおいてユーザにとっての現実とプライオリティーと調和し、複雑さが蒸散するまさにその時に、柔軟性と描写力が突如として高まるのだ。
  • この手の飛躍は技術ではなく、出来事である。したがってここでの課題は何が起こっているのかを知り、それにどう対応するかを判断することとなる。

担当者のつぶやき

  • 内容にあわせて、ちょっとドラマチックに訳してみました(笑)
  • 事象としては確かにあることだと思いますが、時として「リリース2週間前」とかいう絶妙のタイミングで発生することがあるのがやっかいです。
  • そういえば、Kent Beckか誰かが、ショートリリースのメリットを変化に対応するだけでなく、「変化を促すことができる」という点から説明していたことがあるような気がします(出典忘れです、申し訳ありません)。「ブレイクスルーは必ず発生する」ということを前提に、それが起きるまでは、できる限り頻繁に顧客とコミュニケーションをとることが有効なのかもしれないと思いました。(できるプロジェクトとできないプロジェクトがあるのはいつもの通りだとも思いますが。)

みんなの突っ込み


まとめ (議事録)