ビジネスプランは中心的なドキュメント。
ビジネスプランはプロダクトに関するあらゆる作業のベースとなるので、他の開発ドキュメントとは区別される。
プロダクトマネージャーはシステムの開発を正当化するビジネスプランを用意すべき。
うまく書かれたビジネスプランは15から20ページを超えるのはまれで、次に上げる情報が含まれる。
トピック/セクション | 説明 |
要約 | 2段落程度の簡潔な概要。経験的には悩める上級管理者が5分で読めて理解できる程度。 |
戦略の適合性 | 戦略がどのように製品ラインの拡張を強化するのになにを達成すべきかを表す。 |
市場分析 | 誰が買うのか、なぜ買うのか、どのように使うのか、期待される市場の規模はどれくらいなのか。顧客のセグメント、ターゲット企業、ターゲット市場を特定する。市場のセグメンテーションと市場分析は非常に重要で、この書籍を通して何度も触れていく。 |
財務分析 | 計画の最後のほうで行う財務情報の簡潔な概要。プロダクトを作る企業の基準となるフォーマットや内容に合わせるべきもの。 |
製品説明 | プロダクトの簡潔な説明。ターゲットマーケットでの利益に重点を置く。新規のものなら最も重要な新機能も。MRDとは違ってマーケットプレイス観点での主要な基準の概要。 |
競合分析と製品差別化 | 競合の概要。SWOT分析も有用。どのように競合を負かすかのあらましとなる。 |
製品の位置づけ | 既存製品やターゲット市場との関連。様々な活動を通してターゲット市場になにを届けるのか、のガイドとなるのでとても重要。 |
市場戦略 | どのように宣伝され売られるのか。ビジネスプラン作成の初期には適したものが記載されるが、リリースで大きくなっていくと、サブセットに分けて管理される。 |
流通戦略 | 製品がどのように顧客に届くのか。 |
支援モデル | 製品がどのようにサポートされるのか。顧客がどのように製品を使いこなすレベルに達するのか。 |
インパクト分析 | 他の製品にどんなインパクトを与えるか。 |
ビジネスモデル | 価格も含めたビジネスモデル提案。 |
収益の見通し | 簡潔だが信頼性のある見通し。直感を信じると、予測の半分くらいを削れるようになる。たいていの見通しは楽観的すぎる。 |
支出分析 | エンジニアリング、サポート、マーケットのコストを見積もる。 |
大きなリスク | リスクの多くは目標達成の妨げとなる。他製品やへの依存、リソース不足など。 |
製品拡張と未来像 | 主要となる拡張。未来像を表す。4章と付録Aで触れる。 |