参考論文 †
Gremillion,M.S.,and R.E.Orville, 1999: Thunderstorm Characteristics of Cloud-to-Ground Lightning at the Kennedy Space Center, Florida:A Study of Lightning Instiation Signatures as Indicated by the WSR-88D. Wea. Forecasting. 14,640-649 †
栗田智已,2005: 空港気象ドップラーレーダーによる雷ナウキャストの可能性. レーダー観測技術資料,第53号 †
- 本文: File not found: "Kurita,2005.pdf" at page "雷文献"[添付]
- 空港気象ドップラーレーダー観測を用いた対地放電ナウキャスト用フローチャートを作成
- 先行調査「気温-12℃高度、12mm/h以上」より平均リードタイム1.3分、スレットスコア0.12改善
- 対象事例:2001年7月〜2004年7月の暖候期(5〜10月)、対地放電あり56、なし11
- 対地放電なしを予測できたのは2事例、今後の調査が必要
- VIL値32kg/m2以上の面積の時間変化、DRAWの速度系のデータが新たな指標の可能性
- エコー頂高度と対地放電
- 対地放電10数分前に、エコー頂高度は気温-10℃高度の上方2〜3km
- 当温度層におけるエコー強度の時間変化
- 対地放電時間が近づくにつれエコー強度の差が大きくなる傾向
- エコー強度と対地放電の回数
- 各気温高度ともよい正相関
- 平均回数1回以上(予測に利用するならば、一つ下の観測レベルを対象にすべき)
- -10℃:16mm/h
- -20℃:4mm/h
- -30℃:1mm/h
- VILの面積と対地放電の平均回数
- VIL32kg/m2の面積が大きくなるとともに、対地放電の平均発生回数は増加
- 対地放電の平均回数が1以上となるのは約10kg/m2以上
- 検証は従属資料
富村盛宏ほか,2005: 空港気象ドップラーレーダーによる雷ナウキャストの可能性. レーダー観測技術資料,第53号 †
- 本文: File not found: "Tomimura.et.al,2005.pdf" at page "雷文献"[添付]
- 高度7km面におけるエコー強度レベル10が最もよい指標
- エコー頂高度、鉛直積算雨水量は単独指標は困難
風早範彦,山嵜洋治,2005: DRAW二次データを利用した対地雷発生予測ツールについて. レーダー観測技術資料,第53号 †
- 本文: File not found: "Kazahaya,Ymasaki,2005.pdf" at page "雷文献"[添付]
- 抽出条件
- -10℃高度:レベル7(8〜12mm/h)
- エコー頂高度:-15℃高度
- 鉛直積算雨水量:レベル10(24〜32mm)
- 検証結果(2002年2月7日〜2004年9月30日)
- スレットスコア:0.264、補足率:0.299、一致率:0.689
安部英,前田浩光,2005: 空港気象ドップラーレーダーエコーと発雷位置との比較. レーダー観測技術資料,第53号 †
- 本文: File not found: "abe,maeda,2005.pdf" at page "雷文献"[添付]
- エコーセルの推移に伴うVILとエコー頂高度との比較
- VIL24kg/m2および頂高度9km以上のメッシュ数の増加がみられ、エコー頂高度のメッシュ数≧VILメッシュ数の場合に発雷確率が大きい
- 数分発雷間隔があく場合はVILと頂高度の増加が鈍い傾向にある
- エコーの移動
- リードタイム
- エコー頂高度9km以上メッシュがVIL24kg/m2以上メッシュを上回ってから平均12分
- -10℃高度12mm/hを観測してから平均8.5分
- エコー頂高度
- -10℃高度エコー12mm/hでも発雷に必要な頂高度
- -10℃高度5.5km未満:頂高度7km以上
- -10℃高度5.5〜6.5km:頂高度8km以上
- -10℃高度6.5km以上:頂高度9km以上
菅谷重平ほか,2005: ドップラーレーダーによる雷ナウキャストの基礎調査. レーダー観測技術資料,第53号 †
- 本文: File not found: "sugaya.et.al,2005.pdf" at page "雷文献"[添付]
- -20℃高度のエコー強度が目安の一つ
- 発雷には、エコーの面積の広がりは発雷の有無にあまり関係せず、時間的な変化が関係する
- リードタイムは事例ごとに差が大きい
川田敏弘ほか,2005: 空港気象ドップラーレーダーによる雷ナウキャストの可能性. レーダー観測技術資料,第53号 †
- 本文:kawata.et.al,2005.pdf(28.3MB)
- 観測点近くでは-40dBZのエコー領域を捉えられないことがある
- 対流領域下層で顕著な収束域が解析される
- VIL、エコー頂が有用
- エコー頂12km以上の領域を観測してから発雷まではGremillion,Orville(1999)と同程度のリードタイム
- VIL32mm以上または48mm以上、エコー頂高度12km以上または13km以上の面積の時系列変化が対地放電検出数と類似した傾向
山崎信行,2005: レーダーの三次元データで見た冬の雷 †
- 本文: File not found: "yamasaki,2005.pdf" at page "雷文献"[添付]
- 4事例を対象
- エコー強度16mm/h以上の領域が-10℃高度を超えると落雷が発生する
北川信一郎,2001:雷と雷雲の科学 †
- 2.4 雷雲の特徴
- 雷放電を起こすには、雲中で多量のあられが生成されなければならない。
- 雲頂高度が、-20℃温度層より上層まで発達する対流雲が雷雲となる。
- 4.2 雷雲発生の条件と雷雨の分類
- -20℃温度層を突き抜ける条件
- 対流圏の中、高層まで大気成層が不安定(下層大気の温度、湿度が高い。上層大気が比較的寒冷で乾燥)
- 気塊を地表から一定高度まで強制的に上昇させ、不安定を解消する上昇気流を開始させる大気運動が起こること
- 低気圧(低気圧雷、渦雷)
- 寒冷前線、温暖前線で寒気が暖気を押し上げる(前線雷、界雷)
- 日射によって地表温度が上昇し、下層大気の温度が上昇する(熱雷)
- 寒気団が比較的温度の高い海面上を移流し、下層から熱と水蒸気が供給される(移流雷)
- 水平気流が山の斜面によって上昇気流となる(地形性雷)
- 4.4 激しい雷雨が発生する条件
- 大気下層に気温逆転層が存在する場合
- 逆転層があると対流が逆転層より下で抑制され不安定が維持されるが、前線通過や冷気外出流などで、逆転層を突破すると激しい雷雨となる
- 強い鉛直ウィンドシヤーが存在する場合
- 組織化されたマルチセルストームとなって長時間激しい活動を継続、特に強いとスーパーセル
- 4.6 ダウンバースト