超ド級


超ド級

分類:カタカナ:慣用句

ひらがなで「超ど級」と書く人は、「ど根性」などの、強調の「ど」の語感なのだと思いますが、これは実は外来語なので、仮名で書くならば平仮名より片仮名にすべきです。

なぜこれが外来語かというと、20世紀初頭の英国戦艦「ドレッドノート (Dreadnought) 号」に由来するのです。当時、世界最強のこの戦艦と匹敵する戦艦を「ドレッドノート級戦艦」と呼びました。日本では外国の固有名詞は、カタカナの頭文字1字で略す*1ことがよく行われますから、これは「ド級戦艦」と呼ばれました。漢字の当て字で強さを表現し「弩級」とも書かれます。

ドレッドノートが時代遅れとなるのは早く、1910年代にはより強力な戦艦が造られ、これらが「超ド級戦艦」に格づけられました。日本では戦艦「金剛」以降、もちろん大和は超ド級です。

その後、「超ド級」は戦艦以外でも、強大なものの形容詞としてよく使われています。そういえば、「ジャンボ」も19世紀イギリスの動物園にいた象の名前*2だったのが、「大きい」の意味で使われているのに似ています。



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*1 現代でもヤンキースを「ヤ軍」とか
*2 語源はスワヒリ語の挨拶