性別 | 年齢 | シンドローム | Dロイス | 一人称 | 二人称 | PL |
男 | 44歳 | オルクス、ソラリス | なし | 僕 | 君、あなた | 猫色 |
北・誘那美支部所属の研究員。表向きは生物学の大学教授であり、講師をしている。
本人に戦闘能力は無いが、雨を降らせて多人数の回復やオーヴァードの力を飛躍的に上げる能力を持つため任務に同行する事も多い。 現在は霞 春花の保護者として、マンションにて共に暮らしている。
FH研究員であったが実験で多くの子供を犠牲にした事を自覚し、被験体の中で唯一生き残っていた霞 春花を連れUGNに逃亡。 その後共に北・誘那美支部に所属する事となった。
非常に穏やかで大人しく運動が苦手、勉学は比較的得意で、殊更生き物の観察が好きな少年だった。 父親は幼い頃に病死している。母親は鈍臭い祝斗に関心がなく、物心ついた頃には他の男と蒸発してしまった。
祝斗の世話は父方の祖母がしており、母親が出て行ってからは一緒に暮らしていた。祝斗も優しい祖母によく懐いていた。祖父も居たが、すぐに他界している。
高校の時には祖母も他界。身寄りがないため、それから独り暮らしに。 大学卒業後は生物学の研究者として大学に残り、人当たりの良さから講師となる。 この頃、年下の少しばかり運の悪い女性・千春(ちはる)が轢き逃げに遭い倒れている所を祝斗が助けた。包み込むような優しさと穏やかな明るさ、底に見える人としての力強さのある人物であった。
これをきっかけに彼女と数年の交際の後に結婚。長男・悠人(ゆうと)が誕生し、手探りではあるが幸福な家族生活を送る。
ささやかで代え難い日常にあった祝斗だが、数年前、事故で千春と小学一年の悠人を一度に亡くす。(UGNにより事故とされているが、本来はジャームによる事件である。大気中のレネゲイドが極めて高濃度になったため、巻き込まれた一般人が複数覚醒、ジャームとなっている)
その遺体が帰宅した際、生物学の教授である彼は、ほんの僅かな違和感に気づく。息子が人ならざる者に変貌を遂げていた事に。 本来なら喪に服すべきだが、その事実から逃げるように祝斗は探究心に身を任せた。手を尽くして、一心不乱にそれを研究・解析する。調査の為に遺体を使ってまで仕上げた論文は学会から全く相手にされなかった。
茫然自失としていた祝斗の前にアーロンが現れる。一般人でありながらレネゲイドの存在を仮想した祝斗を、アーロンは高く評価した。祝斗は彼の研究室に招かれ、大学を辞めてFHの研究員となる。
これから数年、強力なレネゲイドの発現、強化を人工的に行うための研究にさらに没頭する。 研究が進むごとに被験体に要求されるオーヴァードのレベルは上がった。祝斗は研究の完成には本格的に強力なオーヴァードが必要と結論づけ、藤堂 桐丘の率いる養成施設に強化体の提供を要請。 被験体の質を上げる手早い方法は極限状態で戦い合わせる事である。彼はそれを知識として知っていたが、思考を挟む事をせずに容認した。
そして被験体・霞 春花の実験に居合わせた際、彼の絶叫を耳にする。喪った息子と同じ年頃の、子供の絶叫を。 それにより祝斗は失われた命の数、犯した罪の重さに、そして亡くなった家族さえも蔑ろにしていた事に気づく。彼は激しい後悔に苛まれた。
研究施設に発生したトラブル(後にオーヴァードとして覚醒した早乙女 さくらによるものと発覚)の混乱に乗じ、被験体の中で唯一の生き残りである春花を連れ逃亡。 この際祝斗は身を守る為にオーヴァード覚醒薬を飲んで発現している。 その後UGNに保護を求め、現在に至る。