性別 | 年齢 | シンドローム | Dロイス | 一人称 | 二人称 | PL |
不明 | 不明 | ブラムストーカー/エグザイル | なし | なし | なし | NPC |
禊家に取り憑くレネゲイドビーイングのジャーム。
現在は数滴の血液のみを媒体に存在しているが、元は大量の血液で編んだ赤い糸と、巨大な心臓に複数の目がついた姿だった。
虫の卵のように血の糸で壁に張り付き、自分で移動することはできない。
レネゲイドビーイングとしてはまだ未成熟だったため、意識や自我が希薄で会話等でコミュニケーションを取ることはできなかった。
レネゲイドによる感覚的な気配を感じ取ることで感情を知ることは出来るかもしれない。
しかし白夜の対抗種の力により封印。媒体となる血液は3ccほどに減らされて白夜の身につけるイヤリングに収められている。弱体化されているため、現在はコンタクトすら取ることは不可能。ただ、ヨリイトの意識は封印されながらも存在していると思われる。
禊家には古くより化け物が憑いている。家の者たちは化け物を「ヨリイトさま」と呼ぶ。
ヨリイトは赤い糸で人を縛り、操り、取り憑いた人間にその狂気的な行いを代行させた。
禊の家は恐れ、従うしかなかった。
ヨリイトは禊家で稀に生まれる”適性者”の肉体を奪い、人から人へ転移して生きながらえてきたと言われる。
”適性者”でなくとも、人の身体を操り、凶行を行ってきた。
肉体を奪われた”適性者”はヨリイトと完全に融合し、さらに恐ろしい力を振るったという。
この呪いと等しき継承は現在行われていない。
江戸時代後期、禊 敏造という位の高い宮司が現れたことによって「ヨリイトさま」は肉体から切り離され、匣(はこ)に封じられたという。
匣は禊神社の御社に奉られている。
ある時6代目宮司の禊 敏造が現れる。
彼が”適性者”を吊るす糸に向かって指を一振りすると、文字通り糸が切れたように”適性者”は倒れ、呪縛から無事に逃れたという。
禊 敏造は家の者たちに「ヨリイトさまを私の肉体に閉じ込めます。私が死んだら、私の心臓を匣に封印しなさい」と伝えた。
ヨリイトさまを自らの身体に転移させると、彼は自らの命を絶った。
禊の家の者たちは彼の言う通りにし、匣を御社に祀った。
これによってヨリイトは封印され、その猛威は終わりを迎えた。
白野敏造の名は災いから身を守ろうと家族が6代目宮司の名を頂いたものである。
今から20年前、レネゲイドが世界中に散布され、レネゲイドビーイングたちが目覚め始めた。
ヨリイトも例外ではなく、活性化したヨリイトは封印を破り、少しずつ禊家に侵蝕の触手を伸ばし始めた。
日を負うごとにヨリイトは力を強め、"適正者"である小夜以外の禊家の者を支配することに成功。禊家殺害事件を引き起こすことになる。