初手


最初に

初手は30種類存在し、プロの将棋の場合ほとんどが▲7六歩と▲2六歩である。
調べたデータは見つからないが、アマチュア将棋も大会やネット将棋を見る限り かわらないと思われる。
この2つ以外の手は作戦を大きく限定してしまったり、攻撃の目標にされやすいなどの不利な点があるためにあまり指される事が無い。

主要な2つの初手

▲7六歩

現代将棋の初手はほとんどこれである
「振り飛車、居飛車両方できる」、「矢倉の時に飛車先不突きで駒組みできる」
といった利点がある手広い作戦

▲2六歩

▲7六歩の次に多い手。
▲7六歩のようなメリットが無いために手がやや狭い。
初手に居飛車を決める手なので居飛車だけ指す人に多い手であり、
当然ながら振り飛車党は指さない。

通常の相掛かり戦法はこの初手である。
現在は先手相掛かりが優秀な為に▲7六歩より勝率が高い初手となっている。

その他の手


▲5六歩

どうしてもゴキゲン中飛車にしたいときの初手
▲7六歩・▲2六歩と並んで有力と言われている。
▲7六歩だと▽3四歩の後に▲5六歩は▽5七角、
▲5八飛だと▽4五角の角打ちがあるので中飛車にできない。

▲5八飛

狙いは▲5六歩と同じでゴキゲン中飛車。
違いは▲5六歩▽8四歩▲7六歩▽8五歩▲7七角▽3四歩▲8八飛
の向かい飛車ができない点

▲4八銀

▲7六歩と比べると明らかな利点は後手が振り飛車のときに鳥刺し戦法などの含みが残る点。
問題点としては
すぐに▽8四歩〜▽8五歩の場合は▲7七角の受けとなることや、
後手に超急戦棒銀で仕掛けられた場合に飛車の横効きや玉の逃げ道を塞いでいるために
働かない手になる可能性があることなどが考えられる。

▲6六歩

藤井九段が時々指す手で相振り飛車の急戦や後手の飛車先不突き右四間をけん制している意味がある。
基本的に振り飛車の狙いだが居飛車の可能性も残している

▲6八飛

意味は▲6六歩と同じ。居飛車を消してる分損かもしれない。


▲7八金

対振り飛車で有効な囲いがやりにくくなる。相手の振り飛車を誘う挑発手。
十段戦で中原が指して若手に注目された手。

▲4六歩

誰も見向きもしないような手だが、実は面白い初手。
▲4六歩〜▲4八飛〜▲4五歩〜▲3八銀〜▲4六銀と位を確保する。
作戦が限定される意味では悪手かもしれないが、奇襲戦法としては面白い手。
尚、後手が四間飛車などの振り飛車で来た場合は右四間飛車で対応する事となる。

▲3六歩

林葉女流棋士が第11期女流名人戦第四局で指した手。
初手に長考10分を費やしている。
▲3六歩採用の理由は後手に穴熊を組まれるのを阻止するため。

▲9六歩

漫画の月下の棋士で有名になった初手端歩。
序盤で意味のない手という印象が強い。
しかし▲9六歩〜▲5六歩〜▲5五歩〜▲5八飛〜▲9七角。
のように指す事によって端角中飛車にする事もできる。
一見奇襲臭いようだが、プロの対局でも一度だけ登場した戦法。

▲1六歩

▲9六歩と同じく。月下の棋士で有名になった。
意味のない手という印象が強い。
居飛車にしても振り飛車にしても損のない手。
▲1五歩と序盤で位を取るという狙いも面白い。


参考サイト・スレッド

初手スペシャル
【ウソ振り飛車】初手▲6六歩戦法【ウソ矢倉】

意見・要望など

  • 文才、知識なしだな… -- このページ立ち上げた人? 2006-05-28 (日) 16:13:15