(Oracle BPEL Process Manager 10.1.2.0.0時点の情報です)
ドキュメント 「Oracle Application Server Integration インストレーション・ガイド 10g リリース2(10.1.2)」 も参照してください。
Oracle BPEL Process Manager (BPEL PM) には、以下のコンポーネントが含まれています。
BPELサーバ | J2EEアプリケーションとして実装された、BPELプロセスの実行環境 |
デハイドレーション・ストア | BPELサーバの構成情報、BPELプロセスの監査情報や実行中のBPELプロセスの中間状態を格納するDB。「デハイドレーション・データベース」、「インテグレーション・リポジトリ」などとも呼ばれます |
BPEL Designer | BPELプロセスを開発する開発環境。JDeveloperの拡張機能として動作 |
BPELサーバは、J2EEアプリケーションとして実装されているので、技術的には任意のJ2EEコンテナ上で動作するはずです。インストール・オプションとしては、Standalone OC4J (Javaプロセスのみの軽量なJ2EEコンテナ)、OracleAS (Oracle Application Server) (OC4Jを中核に持つ本番環境向けのアプリケーション・サーバ)があります。また、JBoss、WebLogic?での実績もあります。
デハイドレーション・ストアも、技術的には任意のRDBMS上で動作可能ですが、インストール・オプションとしては、軽量なDBであるOracle Lite、または本番環境向けのOracle Databaseのいずれになります。
BPEL Designerは、BPEL PMのインストーラでは、オラクルのJava IDE「Oracle JDeveloper」にBPEL開発機能の拡張機能 (プラグイン) が組み込まれたものがインストールされます。米国のOTNで公開されている、Eclipse向けのプラグイン を使うこともできます。
このインストール・タイプでは、その名の通り開発環境を意識した構成となります。J2EEコンテナもDBもまとめてインストール可能です。
このインストール・タイプは、本番環境を意識した構成となります。インストール前に、OracleAS 10.1.2がインストールされている必要があります。また、デハイドレーション・ストアとして使うOracle Databaseも、別途用意しておく必要があります。
ここでは、BPEL PMをとりあえず触ってみたい開発者がWindowsにインストールする場合を想定して、その手順をまとめます。
1台のマシンですべて動かす場合、メモリは最低1GBないと少し厳しいかもしれません。ちなみに、メモリが少ない場合は、BPELサーバとデハイドレーション・データベースは別のマシンで動かすこともできます。
OTNかOTN Japanから、BPEL PM 10.1.2をダウンロードします。
OTNから、BPEL PM 10.1.2向けのパッチをダウンロードします。
BPEL PMを展開し、インストーラを起動します。インストール・タイプとして「Oracle BPEL Process Manager for Developers」を選択して、インストールします。
Windowsの場合、[スタート]メニュー > [Oracle - <ORACLE_HOME名>] > [Oracle BPEL Process Mnager 10.1.2]に、BPELサーバの起動/停止、BPEL Designerの起動などのショートカットが作成されます。
「Oracle BPEL Process Manager for Developers」の場合、パッチ4369818を適用する必要があります。ダウンロードしたパッチを展開し、 パッチ4369818 (p4369818_101200_GENERIC.zip)も展開します。コマンドラインで、下記のように適用します。
set ORACLE_HOME=<BPEL PMのインストール先ディレクトリ> set PATH=%ORACLE_HOME%\Opatch;%PATH% cd <パッチ4369818の展開先ディレクトリ>\4369818 opatch apply
「Oracle BPEL Process Manager for Developers」がデフォルトで使うOracle Liteは、マルチバイト対応していないので、BPEL Console (運用管理ツール) からBPELプロセスの変数などを確認するときに、文字化けが発生することがあります。
BPELプロセスの実行自体には問題がないので、そのままでもかまいませんが、可能であればOracle Databaseを使う構成にすることをお奨めします。
手順としては、DBにBPELサーバが使うスキーマを作成し、BPELサーバの稼動するJ2EEコンテナのJDBCデータソースの設定を変更し、BPELサーバ起動スクリプトでOracle Liteを起動しないようにします。
詳細は、インストレーション・ガイドをご覧ください。
BPEL PM 10.1.2向けのパッチ・セットとしてPatch 1 (パッチ4406640)が公開されています。ダウンロードしたパッチを展開し、次のコマンドでパッチを適用します。
cd <パッチ4406640の展開先ディレクトリ>\4406640 obpatch apply <BPEL PMのインストール先ディレクトリ>
TODO
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