生産管理システムの進め方

生産管理システムの進め方 †

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IT革命の本質の7項目 †

①企業間、企業と消費者の直接的統合
②異業種の垂直、水平統合?
③中間業者の排除
④情報のオープン化
⑤物理的距離の克服（広域化）
⑥時間の克服
⑦個別化の促進

製造業におけるＩＴの活用 †

マーケティング・販売・物流 †

ＮＣ: ネットワークコミュニケーション。顧客同士、顧客から企業へ、製品に関する意見など様々な情報交換の場をネット上に提供するというもの。製造者はクレーム対応、製品の使い勝手、顧客から見た長所・短所、新たなニーズなど、顧客の声を直接聞く手段を手にする事によって、より良いサービスをより早く顧客に提供できるようになります。

ＣＲＭ: カスタマーリレーションシップマネジメントの略で、顧客情報をデータベースで集約・管理し、購買履歴から顧客の特徴やニーズを発掘し、顧客別収益性を把握して、顧客セグメント戦略立案に貢献する事です。具体的にはＰＯＳ?（ポイント・オブ・セールス）システムなどを通し、直接的に顧客の購買情報を取得し、マーケティング、企画に貢献しようとする概念です。

ＳＣＭ?: サプライチェーン・マネジメント?の略で、部品／材料の調達から製造、物流、販売までの情報をチェーンでつないだように管理し、物が滞留する場所を重点的に管理する事で、小売から物流、製造、調達まで総合的管理を実現しようとする概念です。

ＳＦＡ: セールス・フォース・オートメーションの略で、その他の通り営業マンの活動情報を敢為する事で、販売の効率、進捗の把握、営業活動へのアドバイス、顧客の声の反映などを目的とする情報管理概念です。

ＥＣＲ?: エフィシエント・カスタマー・レスポンスの略で、販売拠点の在庫適正化を目的に製造者、卸などの中間業者、小売かつ販売情報を共有して欠品を最小に、かつ販売機会の損失をなくし、また、製造から小売までの価格の透明性を維持して、小売価格の安定に寄与しようとする概念です。

製造・調達 †

ＶＣＬ: ヴァーチャルコラボレーションの略。複数の企業がそれぞれの得意分野を持ち寄り、提携し、ネットワークで結ばれた仮想企業をつくろうという概念です。この概念は、従来から企業間の提携などによって存在しますが、ＩＴ革命により企業間または個人と企業間の情報交換が容易になった事から、よりグローバルに国境を越えて、更に多種多様な異業種が交流しやすい環境が整ってきたといえるのです。
ＥＭＳ?: 一般的には、各企業がもっている得意分野、例えば、開発力、販売力、資金力、ブランド力などを持ち寄って、競争力のある企業創設を目的とした概念ですが製造業に置き換えると、ＥＭＳ?（エレクトロニクス・マニファクチュアリング・サービス）のように、得意分野の製造工程を請け負う会社、例えば、企画、設計、組立、金型製造、機械加工（プレス、切削など）の工程を、高い技術と低コストで請け負える企業同士が協力できれば、かなりの競争力のある製品を市場に送り出すことができるようになる。

研究・開発 †

ＰＳＤ: プロシューマ・タイプ・ディベロップメントの略で、顧客の声をインターネットなどの情報交換ツールを活用して、製品開発に生かしていく、換言すれば顧客との直接的な意見交換で、顧客を開発に参加させてしまおうというＩＴの手法です。

生産管理を４つの機能に分解してみる †

計画システム　基準生産計画（MPS）／資材所要量計画（MRP）／生産実施計画(容量計算)?
実施システム　工程管理?／購買管理?／調達管理?／外注管理?
報告システム　作業報告／検品・検収／支給受領
基準情報　マスタ系（ＢＯＭ?等）

「情報管理システム」を六つの機能に分解して考える †

生産管理に限らず、情報管理システムを開発する場合、現状の業務分析⇒問題の把握⇒その解決策の立案、情報支援範囲の決定⇒システムの設定　と言うゆうに進めるのが一般的です。ここで注意したいのは、情報システムの設計が業務の流れに従って設計されてしまい、情報処理機構が備えている機能階層の概念を無視してしまう場合がある点です。そこでシステムを設計する場合には、業務フローを情報処理機構の持つ機能階層に分解し、各業務機能がシステムレベルのどこに帰属するかを整理しておくことがポイントです。

業務機能を情報処理の機能階層に分解しておくと、システム設計が構造化しやすく、またレベルごとに段階的システム開発が可能になる事から、導入・テストも容易になり、しかも、機能の追加・変更がしやすい柔軟性に富んだシステム構築が可能になるのです。

情報管理システムの６つの機能階層 †

１、データ収集レベル: 受注から生産・出荷にいたる必要なデータの収集機能
２、データ変更・取消レベル: 集めたデータの変更・取消をする機能
３、データ照会レベル: 集めたデータを様々なキーで検索し、画面表示／帳票出力をする機能
４、データ処理レベル: 集めたデータをさだめられたアルゴリズムをもって処理する機能　（所要量計算、日程展開、負荷計算、原価計算）
５、データ監視レベル: 基準との差異を監視、差異がでたらアラームを発行する機能　（遅延、欠品、過剰、原価／予算差異など）
６、管理レベル: 監視結果を受けて、行動の選択肢を提示する機能

生産管理は基本に忠実に、汎用性を追及する事が原則 †

情報システムの構築に経営的合理性が反映できる　
システム開発にあたって開発工数の削減が可能にとなり、ソフトの信頼性、市販パッケージ利用の可能性、他システムとの整合性などが高まるため開発リスク軽減、開発期間の短縮、開発費長の削減といった効果が期待できる。

１、データ収集レベル †

出来るだけ人手を介さないデータ収集手段をとる事
データ入力者にデータ入力に強い動機を与える事
入力者に入力のガイダンスを与え、入力の負荷を削減する事
入力の誤りを入力直後に指摘し、直ちに修正を促すシステムである事

２、データ変更・取消レベル †

データベース設計の段階で取り消しを意識して設計しなければならない。