Ｓ＆ＯＰ

Ｓ＆ＯＰ（Sales and Operational Planning） †

販売・生産計画と訳される。

概要 †

事業計画と基準生産計画（MPS）の間、プライオリティに関する計画の最上位に位置し、金額などで表現される事業計画を製品群ごとの数量や製品需要に必要な製造能力に展開する。事業計画は対象とする期間が長く、刻々と変化する状況には対応できず、また、必要な製造資源の確保、調達を目的とすることから、何をいくつ作る（いくつ販売する）のかといった具体的な計画に展開するのは困難である。そこで、Ｓ＆ＯＰは製造、販売、その他関連する部門の責任者と経営の責任者が一ヶ月に1回集まって製品グループごとの計画を立てる。具体的には次のような検討が行われる。

具体的な内容 †

過去の販売計画と実需要の比較から、今ぞの潜在需要を査定し、需要予測の評価を行う。
需要予測の（販売予測）をもとに今後の各製品群の生産やマーケティングに関する計画を立て、この計画が需要、自社の製造資源、戦略や事業計画などにそったものであるかどうか検証する。
その過程で、生産速度や在庫、受注残、必要な生産設備、労働力、その生産に必要な資源も明らかにし生産に関係する部門が、このマーケティング計画に見合った資源を保有していするかどうか検証し、さらに、検証の過程で自社の戦略や事業計画を考慮する事を通じて、生産活動やその他の活動のベクトルを合わせ、計画を調整する。
計画の検証や調整の結果、今後のマーケティング計画をマッチしない時にはマーケティング計画の見直しをはかる。

Ｓ＆ＯＰへの入力情報 †

事業目標?
需要予測?
必要資金
新製品の開発日程
過去の実績

Ｓ＆ＯＰからの出力情報 †

販売計画
予算
出荷計画?
在庫予測?
新製品開発計画

資源所要量計画（RRP）という過程 †

資源所要量計画（RRP）: 計画に対応できる生産に必要な資源の有無、ない場合の対応策検討、という能力面からの検証、調整を受ける過程の事。(Resource Requirement Planning)