- ナムコ/namco
- 業務用ビデオゲーム(参考出典)
- 2000.9-2001.7
- 効果音制作
- 入社前にやりまくっていたスターブレード、この続編を特別な筐体で作っていると言う噂を聞きつけ、本当に強引にプロジェクトに入れてもらった。
- ドーム形筐体とその関連技術の独自性、ゲームプレイ時の強烈な没入感とメリハリの利いた展開、卓越したデザインワーク、どれをとっても素晴らしく、サウンド開発中は、これらの足を引っ張る事がないように思いかなりプレッシャーがかかった。
- デザインを担当する指田氏と前田氏、という佐野的にもドリームコンビな彼らの仕事の、全く妥協を許さない徹底ぶりと全体の質感の高さは凄まじかった。社内発表用の告知ポスター一つにしてもめちゃめちゃかっこ良かった。
- ゾルギアで追い込みきれず、ずっとリベンジしたいと思っていたのだが、このプロジェクトにより思いを遂げる事が出来た。当時から比べるとサウンドツールも極めて進化したので、満足いく出来に仕上げる事ができた。
- 今まで培ったPro Toolsのノウハウを総動員し作り込んで行った。
- サブミックスをこまめに作って行き、後からの修正に迅速に対応できるようにした。
- 筐体内部が球状という、音響的には大変難しい環境だった事に苦労した。例えば帯域によっては左から出した音が右から聞こえる事もあった。また、とある効果音を目立たせようと、音量を上げていくと反響し、目指す音が大きくなったように聴こえず、違った音が大きくなっているように聴こえる、という問題も発生した。これらは別の効果音の音量バランスを徹底して追い込む事でクリアしていった。
- プロジェクトスタッフのオーダーで、社内の国外対応のスタッフに協力してもらい、ゲーム中のセリフとして英語を中心に韓国語、中国語を入れ込んだ。サウンド的にもメリハリが利くとともに、未来感が高まり非常に効果的だった。
- 自発的に集まったスタッフだったこともあり、結束力は極めて強く、また、極めて仕事のスピードが速かった。実はそれまでゲーム作り自体にあきらめを感じていたのだが、こんな彼らと一緒に仕事をしているうちに、まだまだゲーム作りも面白いと思い直す事が出来た。
- 結果的に製品化に結びつかなかったこともあり、いままで手掛けたゲームの中で一番思い入れが強い。そして、これがナムコ在籍時の最終担当製品となり、本当に良かったと思っている。
佐野電磁業務履歴
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