プロフィール †
周瑜 字：公瑾
- しゅう ゆ 字：こうきん
- （生年175〜没年210）
- 揚州盧江郡
呉の武将であり軍師。
主君である孫策とは義兄弟の間柄で、「断金の交わり」と云われるほど仲がよかった。
容姿端麗で、知略だけでなく、音楽にもすぐれ美周郎の異名を取った。
赤壁の戦いで曹操の大軍を撃退し、孫呉の天下を目指すも、若くして病没。
正史 †
- 孫策と知り合う
- 194年 孫策が挙兵
- それに応じて孫策の元へ馳せ参じる。
- 皖城を落とし、小喬を妻とする。
- 200年 孫策死去
- 遺言により大都督就任。
- 主君となった孫権と仲間感覚で付き合う臣を見て、自ら臣下の礼を行い、帰順を示す。
- 208年 夏口の戦い
- 208年 赤壁の戦い
- 公称80万の曹操軍が進軍してくることを聞き、主戦派筆頭として開戦の説得に当たる。
- 数々の策を用いて曹操軍を完膚なきまでに叩きのめす。
- 209年 江陵攻防戦
- 一度本国に帰還し、孫権に「天下二分の計」を献策。これが遺言となる。
- 210年 天下二分の計実行のために江陵に戻る途上で病死。享年36歳。
演義 †
Pick Up †
「周瑜の性格」 †
演義と正史で大きく性格の異なる人物の一人。
演義では孔明を「呉を脅かす危険分子」として排除しようとするなど、少々短気な人柄として描かれている。
しかし正史では孫堅の時代から仕えていた程普に年少だと馬鹿にされていても、あくまでもへりくだり、
いつしか彼と親密な仲になった程普は彼のことを「周瑜は美酒の如し。付き合っているとついつい酔っているのを忘れてしまう」と絶賛するなど礼節をわきまえる人として評価している。
「美周郎」 †
周瑜の呼称は「美周郎」。
『美しき周家の若様』という意味である。
眉目秀麗、文武両道の彼に相応しい。
軍略だけでなく、音楽にも才能を発揮した。
たとえ酔っていた状態であっても、宴席の楽隊が半音間違えたのを聞き当てたという。
なお、孫策は「孫郎」。もちろん、「孫家の若様」の意。
この呼び方は、両者が大体20歳くらいの頃に用いられたもの。
孫呉の重鎮になった周瑜がこの名で呼ばれたわけではない。
「赤壁の功労者」 †
演義では、諸葛亮の策謀に翻弄され、苦々しげに激昂しているという役所であるが、
正史では『赤壁の最大の功労者』とされ、周喩の石像が赤壁にあるほどである。
事実、劉備軍が赤壁でやったことはほとんどない。
当然、諸葛亮もだ。
この頃に孔明が行ったのは、孫呉と劉備軍との同盟を取り付けることと、周瑜が孫権を説得している場面に立ち会ったのがメインである。
「天下二分の計」 †
周喩は孫権に対し曹操が撤退した後荊州を制し、さらに益州を制覇すれば天下統一も叶うという「天下二分の計」を進言している（甘寧が進言したとも言われている）。
しかし、これは果たされることなく周喩は亡くなる。
計画を遂行できる指揮官がいなくなってしまったためにこの戦略は頓挫。
後任の魯粛が天下三分を進める（もちろん、劉備軍の天下三分とは意味合いが異なる）。
その後、その二州は劉備が治めることになった。
