小説『花関索伝』のメインヒロイン。物語の成立は三国志演義や水滸伝より早かったという。
自身に勝った男に嫁ぐと豪語し、数々の求婚者を叩きのめした猛者。
関索とは数十合にわたる互角の戦いのすえ、負けたことで彼の妻となる。
その後は関索の父捜しに付き添い、無事に関羽と会えたあとも従軍するが
関索が病死すると王桃王悦姉妹とともに故郷に帰ったという。
民間伝承では小説にない逸話がさまざまにあり、蜀が滅亡する寸前まで生きていたケースや
別の伝承の人物である関銀屏や花鬘とともに蜀のため戦ったという話もある。
架空の人物ではあるが墓が存在しており、多岐に渡る異説もふくめて民間で愛されたようだ。
原作では水滸伝における一丈青のごとき女戦士なのだが、大戦ではおもに文官的な能力とサポート計略持ちとして定着している。
関索より強くならないように、という配慮なのだろうが
一騎討ちに強かったとされる女傑がこうではいささか寂しいものがある。