人物紹介 / 甄氏


甄氏

家は代々高官を輩出する名門だった。その家格にふさわしく、はじめは袁紹の次男の袁煕に嫁いだ。
夫の留守をあずかるところに曹操軍に鄴を攻め落とされ、曹丕に見初められて彼の妻となる。
その後子宝に恵まれて安泰な正室生活を送る・・・かと思いきや、あろうことに夫は嫡子のない側室を厚遇するようになる。
具体的には曹丕が王になった時に郭氏は夫人の位を与えられ、のちに貴嬪の位を賜った。
一方で甄氏には夫人の地位すら与えられなかった。
不満を抱くのも当然の差別であったが、そのうらみ言をもらしたせいで曹丕が激昂し、死を命じられたという。享年40歳。

息子の曹叡は実母が非業の最期を遂げたことに納得いかず、母の名声の回復に躍起になった。
皇后の位を与えられたのも曹叡が帝位についたあと。
その経緯を考えての今作の「甄氏」表記なのかもしれないが、袁家所属の彼女は初期から3まで甄洛という名前で登場してきた。
甄洛とは関銀屏や黄月英と同様、本名ではないが民間で名付けられた名前。
この呼び名は曹植の『洛神賦』が兄嫁の甄氏を詠んだものだとする異説から発展している。そこから逆に洛神である宓妃を、甄氏の姓をもちいて呼ぶ詩人もいたという。
この歴史ある通称までもを廃止した理由は不明。他の三国志ゲームでは使われない呼び名なので、現行スタッフがそれに倣ったのだろうか。