演義において西羌の王とされる人物。
正史には記述が無く、架空の人物とする見方が強い。
曹操の時代から魏に従属し、諸葛亮の北伐に際し曹真が羌に援兵を求めると、
徹里吉は求めに応じて雅丹丞相・越吉元帥に15万の兵を与えて送り込む。
しかし諸葛亮の対策の前に自慢の鉄車軍は大敗を喫し、越吉元帥は戦死、雅丹丞相も捕縛される。
物語中の出番はこれだけであり、要するに諸葛亮が曹真や司馬懿と対峙するに当たっての噛ませ犬役である。
なお中国史上において、明確に羌が独立王朝を持ったのは三国はおろか晋代よりも後、五胡十六国時代のこととされる。
ちなみに彼の撤退セリフは「落とし穴だと!?」であるが、徹里吉本人は落とし穴には落ちていない。