黄巾の乱に呼応して結成された山賊団・黒山賊の頭目。
元の名は褚燕だったが、初代頭目だった張牛角の死後に後を継ぐと改姓している。
カード化は三国志大戦2(1.5歩兵、6/1、復活、山賊の群れ(兵力回復))以来の2度目。
山賊とはいえ反乱ばかり起こしていたわけではなく、朝廷に帰順して自治権を与えられたり、反董卓連合軍に参加したりしている。
その勢力は精強で官軍や袁紹も手を焼くほどであったが、袁紹の客将時代の呂布に敗れると勢力は衰退していく。
(この時は1万の精兵と数千の騎馬で僅か数十騎の呂布に敗れたとされている)
それでもある程度の勢力を維持していたようで散発的な抵抗を続けていたが、袁紹が官渡の戦いで敗れ勢いを失い代わりに曹操が進出してくるとこれに帰順。
平北将軍に任命され、後に安国亭候の爵位と五百戸の食邑を賜った。
賊徒の長でありながら的確に時世を読み、乱世を上手く渡って生き延び歴史の勝者となった人物。
陳寿は彼のことを「あえなく滅亡した者たちと比べ優れている」と評している。
後に八王の乱の最中に張華の処断に関わった張林は彼の曾孫にあたる。