曹操、袁紹の友人にして、反董卓連合軍に参戦した諸侯の一人。
連合軍を結成した袁紹がだんだん驕り高ぶるようになったので諫言したところ袁紹の怒りを買ってしまい、
処刑されかけるも曹操の弁護で助けられたことで、曹操に恩義を感じるようになる。
一方の曹操も張邈を全面的に信用しており、曹操が父・曹嵩の仇討ちとして陶謙を攻める際に
「わしに万が一のことがあったら孟卓を頼れ」
と後事を託されていたほどであった。
しかし袁紹の元を去って流浪の身であった呂布と親交を結んでいたことで、再び袁紹の不興を買う。
このことで「曹操は袁紹との友誼を優先して自分を殺すのではないか」と猜疑心に狩られるようになった。
そして曹操が徐州に二度目の侵攻を始めたところで陳宮と弟・張超に唆されて呂布を引き入れ、曹操と敵対してしまっている。
演義系の創作でもそうした経歴を反映してか、呂布を盟主とした陳宮にそそのかされ曹操の留守に謀反を起こすシーンで登場するも、次の登場の際には曹操に打ち負かされた後だったり、そのままフェードアウトしたりとろくな扱いは受けていない。
一番インパクトのあるキャラとして描かれたのは『覇-Lord-』で、男性でありながら女性のような心を持つイケメンであり、曹操に妄執じみた感情を抱く。
曹操との戦いに敗れるが、その事で曹操への妄執から解放され、自ら顔を傷つけ「許友」と名乗り袁紹に仕える事を決意する。
しかし続編「Soul-覇-第2章」においては、曹操に袁紹はあっさりと滅ぼされ、「許友」こと張邈は曹操の面前に突き出されるも許される事なく、首を刎ねられて死ぬという結末を迎えた。