人物紹介 / 大虎


大虎

カード裏の表記の通り本名は孫魯班。
全琮に嫁いだことから全公主とも呼ばれる孫権の長女(公主は中国語で皇女のことを指す尊称)。
晩年の孫権政権時代に起きた、呉の大混乱・二宮事件(二宮の変)の中で
後宮の領域から様々な讒言を操り、混乱を助長した悪女として有名。
事件の最大の要因は、耄碌していたともっぱらの噂の呉の主・孫権にあるのは間違いないが、
彼女の発した言葉の犠牲になった人物は、皇族・臣下・後宮の女性と多岐にわたる。

フレーバーテキストに書かれる「他の側室を讒言した」というのは、第1弾でカード化されている王夫人のこと。
もともと王夫人とは仲が悪かったというが、そこからの王夫人、孫和親子に対する讒言の数々は、
王夫人との関係の流れで孫和に恨まれているのではという被害妄想から来ているというから恐ろしい。

テキスト中の讒言の動機となる「母の歩夫人を愛するあまり」とは、生前の歩夫人が皇后になれなかったことに関係すると思われる。
皇后とは太子の母がなるものであり、息子のない歩夫人はどれだけ後宮で重んじられても皇后には認められない事情があった。長女の大虎にはそれが気に入らなかった、という見方がある。
そこで皇后候補かつ息子を産んだ側室を蹴落とし、なにがなんでも歩夫人を皇后に立てようとした、という歪んだ母への愛があったと解釈可能。
これは歩夫人が没する以前から王夫人を憎んでいたという記録とつじつまが合う。
だが同時に歩夫人没後の内乱は、歩夫人が死ぬまで次期皇后の座を退かなかったことに最大の原因ができる。
同じ孫権の側室でも袁術の娘は「息子がいませんから」と皇后を辞退したのに対し、禍根を残す愚行だったと言える。
大虎が母の遺志を継いだ哀れな孝女だと見るか、単なる利己心から暴走した悪女と考えるかは人による。
その後の保身や権勢拡大のための非道を考慮すると完全な擁護は不可能だろうが。

また、孫静の曾孫に当たる孫峻とは密通関係にあり、彼の専横に一役買っていたようである。

三国志大戦では妹の小虎ともども、姓名ではなく字のみの名義で登場している。
大虎は計略の大流星の儀式を大喬と交代で担当してきた過去があり、
今回小虎が小喬の担っていた流星役に抜擢されたのも考えると、二喬と対になる姉妹扱いのようだ。
武将名が字のみで一貫しているのも大喬・小喬を意識しての仕様だろう。
大虎と小虎の間には早死にした次女がいるので厳密には三姉妹(かそれ以上)であり、あくまでこれはゲーム上の対応。

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